高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

とある自民党を離党した国会議員の演説

 後に『自民にベテラン議員()なし』と呼ばれる演説

 日本国に住まう国民すべてに、私は訴えたい。自民には、すでにベテラン議員はない! 次の時代を担うべき中堅の議員もなければ、次期総裁候補、マスコミへのアピールを行うなれた若手もない! なのに、なぜその自民に降伏をしなければならないのか! 国民よ! 討つべきは、民主党の軟弱な幹部たちである。真の改革はせけ院交代しかないというの名のもとに隠れ、何一つ具体的なアピールをする事のできない党幹部に、有権者一人ひとりの意志を託すわけにはゆかない!
 自民党小泉純一郎が、自民の実権を握った時に語った傲慢不遜な言葉を思い起こすがいい!
 自民党をぶち壊し改革をすすめる、と小泉は言った。自らの改革に反対する民は、旧来の因習にとりつかれて、高度に情報化、国際化し、日本国民の意識が拡大しつつあるのに気づかぬ古き人々であるという。その古き人々われわれ、そしてわれわれを支持した人々に、政府の政策が向くいわれはないと言う!自民党内部の腐敗は、確かに小泉の言う通りではある。民主党にあってもそれは事実であろう。しかし、民主党の元に集まる者たちよ。小泉純一郎の語る一面の真理にのみ眼を奪われてはならない。自民党は日本で一番歴史の深い党であるが、その彼等がすべての利権をすて改革ができるなどという戯言を誰が信じようか!
 小泉純一郎が、政府の一部の堕落に事よせて、自らの改革の正当性を主張するなど、許せるものではない。しょせん、国家権力の独裁を企む自民党一派の独善である。百歩ひき退って小泉純一郎自民党総裁を認めたとしても、なに故に、日本国の未来そのものまでが自民党の前に膝を折らなければならないのか! 日本国とは、個人の主権の確立の上に立った国家である。われわれが度重なる逆風の中、技術立国として立脚したことも、日本国という日本人の英知の結晶たる政府があったればこそであろう。しかるに、あの小泉純一郎は言う。改革を進め日本をよくする、と! 改革すればよろしい。軟弱の源を! しかし、選挙にて郵政民営化以外の諸問題について語ろうとしなかった小泉潤一郎に何を語る資格があろうか!

 小泉は言う。民主主義、市場原理のなか、政府、政府のみが強大で郵政ほかをつかさどるのは、市場経済原理の摂理に対する冒涜である。それを今こそ是正して、市場経済原理の中の一つの社とし健全化しなければならない時、多大な犠牲を払う郵政民営化は政府が社会に対してなさねばなぬ贖罪であると! これが、真理か? 一人ひとりの安心、一つの利便をその自らの手によって抹殺させるに等しい罪を犯して、小泉純一郎は何を得ようというのか?……得るものは、ない! 暮らしがあって、はじめて社会が動こう、自らの社会基盤をも断とうとする暴挙には、我々は素朴に理解しかねるのである。

 その男が、またしても改革のために自民党を破壊さえしてみせると言う。何を根拠に小泉は、それを言うのか? 彼のイデオロギーが絶対真理であるからなのか? 否! 彼の独善でしかない。われわれ野党が軟弱で腐敗堕落しきっているのか? これも、否である。自民の脅威に野党に票を投じた善良有能なる国民は、未だ健在である。では、自民党は、民主党に比べて強大な政治力があるというのか? これもまた、否である。
 国民諸君! 聞き給え! すでに自民の言葉はまやかしにしかすぎない。不肖、私は、幸いにして自民党の国会議員を務めたという経験をもち、自民党本部の実態に触れた。自民の支持者も疲れきっている。政治力の増強は、明日すぐ間に合うというものではない。郵政民営化などと、やってもらおうではないか! 小泉純一郎よ!

 突然の解散と良識あるわれわれとの戦いに、ですでに自民の力は尽きている。一人の政治家を育てるのに、何日かかる?小泉は、知らぬわけではあるまい。そして、日本国の国民、一人びとりへ私は訴える。もはや、自民にベテラン政治家はいない! その自民に跪くいわれはないのだ! 起てよ国民! 今こそ、自民をこそ、我等の前に倒すべきである。


 もちろん全部当てはまるように置き換えただけなんで、別に主張とかそういうわけじゃないですよ〜。ネタですよ〜!


 ……いや、ほんの出来心です(ぉ だってこう、Angel Heart Clubさまの今日のDIARY『立よ日本国民 ジーク・ジミン』みたいななんか拝読させていただいていたらこう、トリコロールカラーの血がむずむずと(ぉ ……だけれど、近頃の若い方々はこの演説の元ネタわからないかなぁ……。小説読めばわかると思うのだけれど、立よほど有名じゃないし。


おまけ。


 さて元ネタ両方わかります? わかる方はボンボン読んでましたな。
 ……最近は仕事が忙しい時期にまったくSEEDを見れず、録画も失敗してから「いいもん! DVDで見るからいいもん!」と開き直っている男が言っていると思っていただいて……。


 しかし久々にネタ文章を全力で考えてみたり。こういうのって楽しいなぁと。