高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

そういえば解散したらしい。衆議院。アホか。

政治のことはあまり書かないのだが、いいやもう眠い勢いで書いてしまえ。というわけで。

郵政はアレは、はっきり言って郵便のシステムはいまだ無駄が多いので……たとえば封書の扱いの大きさをもっと定型、規格化してばらばらにならないようにするとか、端末をコンビニエンスストアなどで使われている高性能POSをベースにして開発して独自に全部作らないとか、いくらでもあるでしょうし、別に民営化しても内部では非常にシステムなどが効率化され整理されるでしょうが、その分田舎などの窓口は小規模でも運営し続けることができるようになるのでは。
が、
ここらへんは別に郵政公社でもやればできること。むしろ民間化したらまず間違いなく日本の郵便システムは実は非常に高度ですから他国に進出することになり、下手すると外交問題にもなりかねないのではないかと思いますし(ドイツポストなんかはそうなりつつあるらしいし)、なんかいまいち言われませんが、郵便の民営化の一番の目的は今の国債の資金源などにもなっている郵便貯金をなんとかするというのが大きなことだったりします。なので郵便などは二の次と考えて言い訳で。なんか「田舎の郵便局がなくなる」だの「都会には半径○○圏内に○○の特定郵便局があり無駄」とか、運送業の方面からの反対ばかりですが、一番の大きな問題はそこにはなく金融の方面でだ。

だけれど、外国に進出したりして荒稼ぎをしない限り、国内の郵便網を現在の価格・水準で維持し鈴蹴るのは事実上難しい。ならどうするかっていえば、郵政公社のまんまで、金融業務を「コンビニATM」化すればいいんじゃないかと思うわけですよ。

今、新しい形態の銀行として「アイワイバンク銀行」という銀行がありますし、また銀行ではないものの「ローソンATM」などもあり、自社、自行の金融業務がメインではなく、他行の提携ATMとして動作して手数料などを稼ぐというような形態の銀行があります。アレと同じように郵便局も金融業務を縮小し、その代わり手数料をきっちり取り、そして「基盤営業地域内と認められる地域では過疎地であったとしてもあまねく金融サービスを利用できるようにしなければならない」とか適当な法律をつくって、そのかわり郵便局のATM網を開放して、その法律はクリアーできるみたいなことにして接続させてあまねく利用できるようにすればよいのではないか。

はっきり言ってATMのシステムの中で一番金をつかってでっかいのはやっぱり圧倒的に郵便局のATM網だ。そして金融業務はATMをマルチメディア端末化してテレビ電話でおこなう、もしくは田舎の農協がやっているように「出張窓口が定期的に巡回する」みたいな方法でやるなどすればよいのではないか。
また通帳、カードも全部本人確認郵便でやってしまえばよいし。

まぁ、そんなことを書いてももしかたないし、論理にもかなり欠陥があるのはわかっているのだが……もっというと、この案だと既得権益をもっている人たちはあんまりよろこばないことは間違いないので……大鉈を振るって不要な特定郵便局は切る(不要であって不採算ではない)ことは大前提だし、システムの効率化で窓口要員は減るし……いま金融業務までやっているのでシステム的に難しいのであって、そのあたりの金融ATMサービスなどある程度機械化、オンラインによってコールセンターなどで整理するなどし効率化してしまえば別に窓口はコンビニぐらいの体制でも可能なはずだし。まぁさすがに配送の効率化は難しいかもしれないが、現在の窓口だけで配達業務をしていない「特定郵便局」はだいぶ減らして効率化するので、一番の反対勢力といわれている「特定郵便局局長会」のみなさまはどっちにしろ駄目だし。



しかしだ……。今、北朝鮮問題から、さらにはおそらく今年中には帰還することになるであろう自衛隊だが、イラクではさらに難しい情勢だとか……同時にアジアでの日本の評判は悪い。さらに国連改革の常任理事国入りの問題もある。ここら辺は今が重要な時期だ。

またはほっとくと簡単に破綻するであろう社会保険社会保障少子化問題に雇用問題といくらでも問題は有る。その中でも切迫した問題はいくつもあり、少なくとも今年一杯ぐらいは継続して進めるべき事柄があるにもかかわらず……こんな時期に解散するなどと言うのはどうだろうか?

別に郵政が今どうにかしなければ社会が破綻するような問題ではない。せいぜい数億程度の赤字が出て終わり。だけれど、今そこにある大きな問題を差し置いて、一つのことだけに固執して解散するのは同だろうか。一本筋が通っている、というのと、なんとかの一つ覚えとは大違い。


とかいいつつ「わ〜い! 20になってはじめての国政選挙だ! わくわく」とか思ったのは秘密である(ぉ