高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

とある魔術の禁書目録

 とある魔術の禁書目録
 著/鎌池和馬 イラストレーション/灰村キヨタカ
 発行/メディアワークス 電撃文庫
 (ISBN:484022658X)(高森太郎書店では『注目の新刊』のコーナーに。)

 いろいろごたごたしていて読めていなかった電撃文庫4月新刊、やっと読了。というか5月刊行の奴が出てますよ?

 すべての能力、奇跡すらかき消す右腕を持つ少年、上条当麻。なぜかやたらと不幸で、しかもかき消す能力なんてものは、計測できるはずもなく、能力0。超能力を科学として解明し、それを身につけさせることを目的とした学園都市では、かれはただの喧嘩っ早い変わり者であった。 そんなやたらと運の悪い毎日のある日、帰宅してみると……純白のシスターが空から降ってきた。 INDEXと名乗る少女は、当麻が飯を食わせて人心地付くと、自分は魔術師から逃げてきた、などというのだった……

 電撃文庫発の新人さん。各地でいろいろ話題になっていて気になりつつも読めていなかったんですが、読了。

 折り返しだけよむと「……なんじゃこりゃ?」とか思っていて引いていたんですが……読んでよかった。


 中身は、学園アクションと言うか、主人公が、一人の少女を守っていく物語。そして、次第に明らかになっていく真実と、苦悩と、そして、最後の決断……。
 典型的な物語だといってもいいでしょう。だけど、かなり荒削りな感じもするけれど、ちゃんと書ききっている。これが良い!
 とりあえず、インテックス萌え〜、噛みぐせですよ? ですよというより、インテックスよりも神裂火織がなんか気になってしょうがない〜! さらに、ビリビリ中学生……じゃなかった、御坂美琴も良い感じ。

 若干狙いすぎている感じですし、でてくるだけで、その設定がいったい何の役に?という疑問符が頭の上に浮かぶところも多々、なので、良い、悪いははっきり分かれるだろうな、と言う印象です。
 なんというか、ポテトチップスで言うところの、期間限定XXテイスト、とかああいう……。とりあえず、薄塩にはないよさがある。

 以下、ネタバレ含む

 物語が若干急な気がちょっとだけ刷る展開ですね。とりあえず一番最初にINDEXが振ってきて、その後始めの戦いまでの間が、急すぎて、あれ?こいつらいつの間にこんなに仲良く? とか考えてしまいました。

 そして……本当はこんなこと言うのは野暮だろうと分かっています。分かっていますが…。コピー機レーザープリンタ)でコピーした文字は、ぬらしてもまずにじむことはありませんよ〜。

 イラストは、灰村キヨタカ氏。イラストはかなり合っていますし、ほとんど融合と言うか、最近増えているイラストと同時企画された感じなのでしょう。本文にもイラストを解説するように、きっちりとデザインどおりに描写されています。なので、そこだけちょっとイメージが浮いていることはありますが、ぴったり。
 ただ……表紙で本文全体がイメージできない(汗 イラストにだまされたわけじゃないけれど、そして、自分の修行不足なところもあるんですけど、ちょっとだけ気になったり。


 そして……一番最後……ラストは、かなり気になる終わり方をします。というか、美琴なんか登場するだけであんまり大きく出てきませんし、そしてああなっちゃいましたし……。どうなる!? 続編が、6月に刊行予定なので、チェック。

評価は10中7。荒削りで狙いすぎで詰め込み狙いすぎなかんじがありますが 続きに期待!