高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

ヨコハマ買い出し紀行(11)

 年に一度、位のペースでゆっくり出ているコミックス「ヨコハマ買い出し紀行」の最新刊です。

 ゆっくりとした時の中で過ぎていく漫画〜。世界がゆっくりと終わりへと近づいている「夕凪の時代」で、一人の女性であり、ロボットである「アルファさん」を中心とした、その日常の物語。

 この世界のなかでは、ゆっくりと時間が流れています。とうぜん人は成長していくし、年老いていく。はじめは小さい子であった子が、成長していき、そして、昔いた男が、すでに旅立つまでになる。
 だけれど、ロボットであるアルファさんは、ず〜っとかわらず、そこで喫茶店をやっているわけでして。そこでマスターを待ち続けるわけです。今回はそのことがさらに……。あと、ひとの動きとか。

 以下、ネタバレ含む。

 今回、アルファさんが、こう、ある種、感情をあらわにするシーンがあり、さらに、旅立ちがありと、ちょっと今までのヨコハマ買い出し紀行に比べて、動きがあった。なんか、いつもの「ヨコハマ買い出し紀行」を思い浮かべて読み始めると、ちょっとだけ衝撃があるけれど、だけれど、まぁ、やっぱりヨコハマ買い出し紀行は買い出し紀行なのだな、と思ったり。
 こうして受け止められるあたりも、やっぱりこのマンガなのだなと思ったり。
 そしてそれでま〜、まるこは、ちょっとだけ人見知りで、自分の気性を自分でもちょっともてあましているところがあるのかなぁ、とか。こうしないと人に話せないとか。思ったりしました。

 評価は10中8.5。やっぱり、変わらない日常より、変わる日常のほうがいいかも、とかちょっとだけ思えたり。