高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

電撃文庫と富士見ファンタジア、角川スニーカー文庫。

 id:INNさまがご自身のはてなダイアリー「まあいいか。」の2004年10月05日に興味深い話をなさっています。電撃文庫と富士見ファンタジア両方で出している作家は意外と少なく、さらにスニーカーも加えるとさらに少ないという話。……たしかにそうだ。なんでだろう。

 というわけで、自分も雑感。

 自分的に電撃文庫と富士見両方で出している作家といえばやっぱり雑破業氏なんだけれど(ぉ あれは富士見ミステリーだから微妙に違うか。あとは富士見ミステリーだと、上遠野浩平氏(まだ連載しているのだろうか?)とか、ゆうきりん氏とか、葉山透氏とか……あと、富士見ミステリーもいれて「富士見」とすれば、メディアワークス富士見書房角川書店三社から出している作家で忘れてはいけないのは深沢美潮氏がいますね。現在は角川からほぼ完全に作品を引き上げて、すべてメディアワークスから出してますのであまり活動はしてないですが。あ、あとは大倉らいた氏でしょうか、たしかノベライズですがスニーカーで出しているはずで(一冊ぐらい(汗))、最近……でもないですが、富士見ミステリーで書かれていました。確か最新刊なはず。
 それから、富士見ファンタジアと電撃文庫だと、花田十輝氏も出してるかな。
 だけどこのあたりはノベライズで、すべて出たっきり。


 やっぱりこうやってみると少ないや。特に電撃文庫出身者で角川スニーカーまたは富士見ファンタジアを又にかけている人って、上遠野浩平氏、古橋秀之氏、三雲岳斗氏、あと、ライターでもあったそうですから電撃文庫出身というと微妙に違うかもしれませんが、鷹見一幸氏ぐらいしかおもいつかない。
 これが、電撃部の出身で他レーベルに、というと、阿智太郎氏(MF文庫Jで活動あり)とか、秋山瑞人氏(S-Fマガジンで活動ありだけれど単行本にはなってないので微妙といえばそうですが)、土門弘幸氏(最近ではドラクエのノベライズのほうが有名か)、あとは上記した古橋秀之氏、上遠野浩平氏、三雲岳斗氏、鷹見一幸氏ぐらいかな。排出している作家の数に比べて少ない気も。それだけ電撃文庫がノッていると言う話か。

 そうするとあれかな……自社レーベルの出身者だけで作家も食べていけるし、なおかつレーベルも盛り上がっている、新人育成能力の高いレーベルからはあまり交流しなくても大丈夫だからそれほど外で出さない、と言う結論になる気もする。富士見ファンタジア文庫電撃文庫って、富士見ファンタジア文庫はもう安定度が違う気がしますし、電撃文庫は言うまでもなくライトノベルの一番の新人作家の輩出数ですし、人気が高いですから。
 そのほか、外に出ている作家としては、なんかもともとライターとしても活動しているっぽい人、、原作に参加していた人による小説版とか、あとはファンを引っ張って来てレーベルを盛り上げられそうな人(上遠野浩平氏とか)とかそういう風に他社からの要請で書いていそうな人とか……。それから創刊直後のレーベルって、外から作家を連れてくることが多いわけで(電撃文庫は……メディアワークスはちょっと独立時にいろいろあったのであまり一般的には当てはめられませんが、『新フォーチュンクエスト』『極道くん』『クリスタニア』とあのあたりはスニーカーから引っ張ってきた例ですね)両方歴史があるからと言うことがあるかもしれない。


 ここらへん、ちゃんと調べればかなり面白いデータになる気がする。非常に面倒くさいというか、膨大すぎて難しいかもですが。……この点、電撃文庫の奥付にある「著書リスト」は非常にありがたいんだけどな。