高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

石田敦子『アニメがお仕事!(1)』

アニメがお仕事!(1)』

著/石田敦子

発行/少年画報社 YKコミックス

 双子の弟、二太の後を追って東京に……アニメーターになるために東京に出てきた、一応姉の一乃。 高校卒業してアニメーターの道に進んだ二人は、小さな下請けアニメ製作会社にいた。 まだまだ新人の二人はまだ枚数がたくさんこなせなくて貧乏だったけれど、夢を追っている。 そんな日々だったが……最近一乃は、調子を崩していた。その日も送った動画が2カットもリテイクで帰ってきてしまい……

 帯「アニメーターにも青春はある。」 石田敦子最新作。アニメーター、夢を追う二人の双子の物語です。

 なんというか読んでいるうちにじーんと熱くなってくるような、夢を追う人々の物語です。アニメーションのねたも(あと、東洋カープの話も)たくさん出てきますが、本質はやっぱり夢を追う、青春漫画であります。でも、やっぱりアニメーターでもある石田敦子氏の作品。何気ないシーンがやっぱりすごくリアルでありまして、たとえばその場その場に出てくる机や道具なんかもなんかすごくリアルで、そしてそのぶん、夢を追う人々、ストーリーがくっきりと浮かび上がってきている感じ。

 それから、やっぱり自分はこのほんわりした石田敦子氏の絵が好きでありまして……自分は竹下典子さんがいいかも〜などと。

 やっぱり石田敦子氏の漫画は……なんていうかなぁ、痛んだけど、まっすぐで、そしてすがすがしい。好きです。

評価は10中8。というか読んだあとなんかむずむずしてくる……。何かしたいと思える。