高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

オープニング

 言ったときにはすでにメインホールは入場が始まっていて、初心者の部屋で話をしてくださった方が「ここにいるってことは席が取れて無いってことなんだよ」といっていたので、どれほどのものかなぁ、と少々びくびくしていたが、まだ開いた直後のようでそれほどでもなく。
 会場の照明の管理や効果などをしていらっしゃるスタッフのかたがたの卓を左前に見る、ちょうど正面に近い場所に座って、開始を待つ。

 足元に紙袋と荷物を置きつつ、落ち着いて会場を見る。とりあえず天井がすげー高いとか、ステージかなり広いな〜劇でもできるぞありゃあ、とか、地元の中核都市にあるちっちぇえ市民文化会館とは大違いだとか、なんじゃあのスピーカーは、とか、本当にSF大会ってかいてあるよお〜いなどと、内心あちこち感動しつつ。座っているとしばらくして緩やかにBGMが流れてくる。

 そうしているあいだにも通路からどんどん人が入場して、ありゃ、結構余裕が無いのかぁ、だったら二階席あければいいのに、というわけで

「見るなら二階から見下ろしたいですねぇ、そうすれば上から見下ろして「人がごみのようだぁ」(口真似)ってできるのに」
 と、妙な、聞いている方が反応に困るようなことを口走りつつ、言っている間にもどんどん人が入ってくる。まだ結構時間あるし、入ってくる人は多いし、どうするんだろう、とおもっていたら、急にBGMが途切れて。

 かたかたかたかたぎーぎーと、いきなりステージが割れ始めた! そして、ステージがががが、と下がって折れて、あっというまに座席ができてしまった。


 お〜〜〜!すげえ〜〜。
 会場全体からざわめきの声が。
 そして舞台袖から颯爽と司会の方が登場し「ただいま席ができましたので前にどうぞ」
 お〜〜〜。

 しかしあんまり近づきすぎても見えにくいので、自分はここで見ることに、というわけで動かず。そうこうしているうちに、び〜〜〜という音が鳴り、開演。

 まず、オープニングアニメーション。
 これって恒例らしく、一番初めCGで形作られたような宇宙と地球がフルカラーで……といったところでぶっつり。一度途切れ。そしてその後再びアニメーションパート。
 あれ? と一度途切れた後、司会の方の「もう一度いきます」ともう一回だけどもう一回も途中でぶつっと。
 あらら、と、会場少々ざわざわ、もしくは「またか」と笑ってらっしゃる方も。自分ちょうどDVDを掛けている調整の人たちの後ろから見ていたんだけれど、おそらくあれはメディアに焼くときに失敗したんだろうか、などと意味不明なことを雑感してみたり。
 だけどあにめはなんというかすごく動く動く。と。最後の鮮やかに色が付くあたり、なかすげえなぁ、と。

 まず、大会実行委員長挨拶。サイトのイラストからてっきりロンゲのあんちゃんだとおもったら(失礼!) なんというか生真面目そうな男性であります。そして楽しんでいってください見たいな話。

 そしてその後、星雲賞の受賞発表があった。
 受賞作、およびその後で発表になった。受賞作、および言及のあった作品は以下の通り。

 受賞発表は、自由部門、ノンフィクション部門、コミック部門、メディア部門、海外短編部門、海外長編部門、日本短編部門、日本長編部門と行われた。

 つーわけで、初めての授賞式だわ〜いというわけで、どきどきしながら。
 プレゼンターの方が言うと、さーっと照明が落とされて、正面のスクリーンにど〜んと映し出される。

 そして、受賞の副賞は、毎回その開催されているご当地ならではのまさしく個性的な製品が登場するわけですが、なんと今回は、岐阜ちょうちん。星雲賞とかかれたものと、作品名がかかれたものの二つ。ってめっちゃくちゃでっか! 両手に持つことになるので、大半の方がへこへことなんとなくへっぴり腰で(失礼!) なんとも反応が面白く、なんかするごとに笑いが巻き起こると言う。

 そして、それぞれ挨拶やら、代理の方がメッセージを読み上げるのだが、そのなかで王立科学博物館シリーズの受賞挨拶に立たれた岡田斗司夫氏が、これは宇宙開発の普及のためにやっているのではなく、SFの普及のためにやっているのです、といって笑いをとりつつ、結構マジなのかも、とか、西島大介氏は欠席なさったのだが、そこで電子紙芝居として流されたメッセージとか(なんというかさっと作ったと言っていた割にはかなり個性的〜)さらに、宇宙へのパスポートの受賞の笹本祐一氏が、この本では松浦晋也氏もかなり書いているから彼にも拍手を!と言ったとか、梶尾真治氏はただ一人、ちゃんとちょうちんを両手にぶら下げて挨拶した、などなど。

 うわ〜たしかにこれ、ファン投票ならではの賞かも、と思う。

 そして、日本長編部門の小川一水氏。 出てくるとゆらりゆらりと、なんともいえないとぼけたキャラでして、めったに見れない光景ですので、と、客席のほうを逆に写真に撮ってみたりと“カメラパフォーマンス”して、ちょうちんをもって、スクーターなんですけど、と笑いを取っておりました。

 さらにその後お知らせなどがあり、オープニング終了した。