高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

会場到着。

 (8月23日書く)

 電話は、一歩さまからでした。
 「は、はじめまして高森太郎でございます」←妙に上ずっていた可能性大。

 電話で、今、ちょうどやっと会場についたところです。も〜みちにまよっちゃって、と言う話をして、一歩様と合流する約束をして、そしてさらに持っていくものをかばんに物をいれて……としていたら、ふと、駐車場を行く台車が目に留まる。
 台車自体はなんのことはない台車である。押している人も普通。が、その台車にのっていたダンボールには「サンライズ」の文字が〜!うを〜! とたんに「じ、自分はSF大会に来たんでありますなあ!」という気が強くなってきたりして、も〜いてもたってもいられないというか、かばんをもって、車を後に。

 お〜これが長良川国際会議場かぁ〜。なんかすげえ独特な形である。こんなこじゃれたたてもんはわしのじもとにはござらんなぁ。いやぁさすがは鵜飼の里。などをわけの分からないことをも思いつつ、道路沿いを行くと、もうすでに前にはかなり並んでいた。第一印象は「うわ、SF者!」というかんじでありまして、そして、その列の一番後ろについてみる。今いる人っていうのは結構気合の入った人が多いのだろうか。そのときの時間は10時前、受付が始まったところで、にもかかわらず結構人が多いというのがなんとも。そして、結構ベテランの方々がおおいなぁ。「お〜XXくんじゃないか〜!」と中がよさそうに話をしている人やら、すでに濃い話を始めている方々やら、さらに、お子さんを連れてきている人やら結構いらっしゃいまして。

 そしてしばらくは並んでいるのだけれど、すごく受付の手際が良いようで、列が伸びる速度より受付で処理される速度のほうが圧倒的に速いので、こりゃあならんでいてもしょうがないや、というわけで列を離れて待つことに。自分は当日参加ですし、時間がかかるだろうし。

 というわけで会場の外でぶらぶらまっていると、タクシーがどんどん横に乗り付けて、かなり人が降りてくるのだが、その中には結構「あ〜!あの方は……えっとどこかの著者近影で……」というような人がすでに二人。

 また、スキンヘッドでサングラス、長良川の半被を来た警備隊長さん?だがかいらっしゃって、うわぁすごく目立つなぁあの方、とか失礼極まりないことを思ったり(すみません)結構こりゃあ大々的だぞ規模がでかいぞ、と思ったりしていると列がはけたので、自分も会場の中に。

 会場の中は、机が置かれて、小さなお茶会受付、ゲスト受付、日本旅行当日受付、一般参加受付、など受付がずら〜っと並んでいて、なんかやっぱりすごく人が多く、さらにものすごい活気だったので少々気後れを起こす。が、とりあえず日本旅行当日受付というところに並んでおけばなんとかなるだろ。当日受付だし、ということで並んでいる。
 さ〜て、そろそろ一歩さまに連絡をとったほうがいいのかなぁ、と携帯を取り出すが、なぜか圏外で、あれ?あれあれ?と降ったりしていると後ろで声

「・・高森くんに連絡・・・」
 え? 高森? そういう音が突然耳に。 へ〜同姓同名の人はいるんだ〜ってか、岐阜に高森、ってつく地名があるみたいで、来る途中で看板見かけてびっくりしたし。と、思わずぼけたことを考えるけれど、もしかして自分?

 というわけで思わず手を挙げて振り向く。どうもどうも、という具合によくわけもわからず挨拶。
「? 高森さん?」
「はいそうですはじめまして」
 なんかすげえ偶然であります(笑)というわけで早速あいさつしつつ。一歩さまとタカアキラさまと合流〜というかお会いする。と、少し話をしつつ、一歩さまなにか紙を持っていらっしゃいます。あれ?もしかして先にどこかで申し込んでくるのですか?
 当日受付ってここですよね? と一歩さまにお聞きすると、先に奥の受付ですませるらしい。

 というわけで奥の受付で紙をもらって必要事項を記入してならびなおす。そして参加申込書を渡すと、日本旅行の、ノートパソコンを操っていたおっちゃんに「15000円になります」とにこやかに。え? じ、自分19歳なんですけど、いや、ふけて見えるというのは認めますがえっと公式ページにも書いてありますし と気がついたのはその後で、そのときあっさり払ってしまう。というかそもそも15000のつもりでお金をもっていたんですけど。

 そして、お金を払った後いただいたはがきを今度は一般参加でやっている受付のお姉さんに渡して、首からさげる参加証と袋を受け取る。
 と、再び一歩さまの元へ。とそこにもうひとかた。その方も今受付を済ましたところ?
 と、トンボさんですか!?
 は、はじめまして!高森太郎でございます!(←妙にどもった可能性大)

 トンボさまと合流。そして、参加賞には名前を書いてくださいね〜ということなので、とりあず高森太郎……えっと、高森太郎の郎ってどういう字だっけ、と文明の利器に侵食されて漢字を書く能力が著しく落ちている現代人をやりつつ、下手な字で参加賞に高森太郎と書く。

 そして、すこしトンボさんと話をしつつ、受付の横を通って市民ギャラリーという場所に入る。
 お〜吹き抜け。ど〜んと三回まで吹き抜けの空間である。
 そして、市民ギャラリーは、ディーラーズルームとか、常設企画がありまして。わ!三省堂の出張販売ですよ!?し、しかもSF本ばっかり!すばらしい!

 と言う具合でいろいろ見る。というかすごいんですよこれが。なんていったって地元では最近SF系の規模縮小が激しく……というかもともとそんなに広くなくって。こんなにたくさんというのは無くって。というか、三省堂といえばもうめっちゃくちゃでかい書店ですし、ある意味憧れですし。
 そこで、欲しい本を何冊も発見する。わ〜これはこれは。ありがとうございます。が、これ、今買ってずーっともって歩くのか?と言う問題が。う〜ん……一日目の最後か、二日目の終わりごろだよな〜ということで「待っててね」という波動(電波ともいう)を本に送って、とりあえずその場を離れる。


 とりあえず時間がまだちょっとあり、会場案内図をみても会場がどういう構造かさっぱり分からないと言う漢字でありますので、とりあえず探検しておくか、とうろうろ……。が、二階に上がるところは、ディーラーズルームのある吹き抜けにでっかい階段があってそこをあがれば上がれたのだが、しかし三階にあがる階段が見当たらない。うろうろ……あれ?あれれ? おかしいなぁ。

 と、そこへちょうど一歩さまが通りがかり、教えていただく。え? エスカレーターがあるんですか? すげえ近代的だなぁ。いやあにいちゃんびっくりだ。というか本気で迷いますなこれ。
 どこに何があるんだか。
 えっと、三階が会議室1とか数字で、四階がABCとか、あと四回から国際会議場にゆけるわけですね。こりゃあすごい設備で、なんか芸術的なだなぁ。なんつーかあれですよ、この形は実は魔方陣の形を取っていて、これが破壊されると世界の均衡が崩れて魑魅魍魎が跋扈するとかそういうことがあってもあんまり驚かない(ぉ


 とりあえず基本的な位置だけ確認したところ、時間が迫ってきたので市民ギャラリー、ディーラーズルームがあるところに行き、少し本をみつさらに時間を調整、再びトンボさま、一歩さまとともに、初心者の部屋という企画へと。