ヤマグチノボル『ゼロの使い魔』
著/ヤマグチノボル イラスト/兎塚エイジ
発行/メディアファクトリー MF文庫J
(ISBN:4840111057)(高森太郎書店では『新刊読了!』のコーナーに。)
MF文庫Jの、今月の新刊オリジナル作品のうち、もう一冊、「グリーン・グリーン」のヤマグチノボルの最新刊にして新シリーズ、読了。
こちらの方は「説明不要の世界観のおきらくファンタジー」なかんじです。が、こっちがなんか「伝説の勇者様」とかなじゃなくって「使い魔」として召還された、という、なんとも妙な事になってます。
なんですが、その主人公のサイト(才人)は、こういうところにきてもあんまり動じていない感じで、それなりに楽しんじゃって、それがいいかんじ。また、ご主人様、っていうよりわがまま娘ってかんじのルイズとの掛け合いも楽し。また、各所に某有名魔法学校物……えっと、名前度忘れ。たしか「針とポット」っていったっけ(ぉぃ それによくにた感覚が。
なんか気軽で良い感じです。
以下ネタバレ含む。
また、イラストは『道士さまといっしょ。』の兎塚エイジ氏。これが結構ぴったりでして、口絵部分の追ってあるやつのルイズがなんともすげ〜いいかんじ。
また、g:book:id:adramine:20040626さまの、「オデコがちょい広いイメージ」は、じぶんもは〜っと思いましたです。 たしかに読んでいるときのイメージはそんな感じで固定化なんだよなぁ。挿絵をみると、すぱっと切り替わるんだけどなんでだろう。どこか、どこかに記憶の断片が……?
だからといって合っていないわけじゃないです。
また、物語としてはまだまだプロローグ。始まったばっかりというかんじでありまして、あからさまな続き門じゃないにしても、やっと登場人物が出揃った感じで、続きに期待。
評価は10中7.5。