高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

ヤマグチノボル『ゼロの使い魔』

ゼロの使い魔』(bookグループキーワード:ゼロの使い魔
著/ヤマグチノボル イラスト/兎塚エイジ
発行/メディアファクトリー MF文庫J
ISBN:4840111057)(高森太郎書店では『新刊読了!』のコーナーに。)

 平賀才人が、ぼんやりと目を開けると……そこには、金髪の少女と……そして、舞台セットのような空間。 なにがなんだか分からないサイトに、周りにいるものは「使い魔」「使い魔」といい、そしてその、金髪の少女は、サイトにいきなりキスをした。そしてサイトの右手に紋章が浮かび上がり……そして、サイトは別の世界に来ていることを思い知らされる。そして、彼が、その少女「ルイズ」の使い魔になったことも。その少々粗暴なルイズのを「ご主人さま」として、だけどとてもじゃないけど使い魔としてはアレな態度でサイトは暮らすことにするが……しかし、ある日、サイトはトラブルに巻き込まれて……

MF文庫Jの、今月の新刊オリジナル作品のうち、もう一冊、「グリーン・グリーン」のヤマグチノボルの最新刊にして新シリーズ、読了。

 こちらの方は「説明不要の世界観のおきらくファンタジー」なかんじです。が、こっちがなんか「伝説の勇者様」とかなじゃなくって「使い魔」として召還された、という、なんとも妙な事になってます。
 なんですが、その主人公のサイト(才人)は、こういうところにきてもあんまり動じていない感じで、それなりに楽しんじゃって、それがいいかんじ。また、ご主人様、っていうよりわがまま娘ってかんじのルイズとの掛け合いも楽し。また、各所に某有名魔法学校物……えっと、名前度忘れ。たしか「針とポット」っていったっけ(ぉぃ それによくにた感覚が。
 なんか気軽で良い感じです。

 以下ネタバレ含む。

 ルイズはルイズで、こういう状況を楽しんでいるのかもしれない。とか思ったり。
また、あの「破壊の杖」は……うは〜そう来たか〜ってかんじですな。 あれをみて、これは結構来るかもしれないと思ったり。あと、今のところただのえろじじいな長老もいいかんじ。

 また、イラストは『道士さまといっしょ。』の兎塚エイジ氏。これが結構ぴったりでして、口絵部分の追ってあるやつのルイズがなんともすげ〜いいかんじ。
 また、g:book:id:adramine:20040626さまの、「オデコがちょい広いイメージ」は、じぶんもは〜っと思いましたです。 たしかに読んでいるときのイメージはそんな感じで固定化なんだよなぁ。挿絵をみると、すぱっと切り替わるんだけどなんでだろう。どこか、どこかに記憶の断片が……?
 だからといって合っていないわけじゃないです。

 また、物語としてはまだまだプロローグ。始まったばっかりというかんじでありまして、あからさまな続き門じゃないにしても、やっと登場人物が出揃った感じで、続きに期待。


評価は10中7.5。