高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

桑島由一『南青山少女ブックセンター(1)』

『南青山少女ブックセンター (1)』(bookグループキーワード:南青山少女ブックセンター
著/桑島由一 イラスト/湖湘七巳
発行/メディアファクトリー MF文庫J
ISBN:4840111049)(高森太郎書店では『新刊読了!』のコーナーに。)

 名づけかたも不幸なそのなも「マリオ」は、地元の高校入試に大失敗。しかし、幸運にも東京のおばが、自身の運営する高校に入らないかと言ってくる! 願ったり叶ったりというか憧れの東京というわけで東京に出てきたマリオだったが……なんか学校の様子がおかしい? と思ったらここは女子高!? そして男性恐怖症を治すための人間教材ってなんですか!?

神様家族」の桑島由一、新シリーズ。MF文庫J今月の新刊、読了。

 今回は、まぁよくある(のか?)「女子高に入学しちゃった男子」な設定ですが、なんか「人間教材」ってなんかすげー響きのものにされちゃった主人公の物語であります。


 なかみは……「背が高いけど実は一番女の子らしい」からはじまって「少々小柄だけれど活発」「小さくって幼く見られるけど元気一杯」とか、そして「実は一番常識人な」ヒロインと、すっごく良く有るかんじだけれど……。が、彼女たちは「一年D組」というところに隔離されている、超男性恐怖症な少女だったのです。

 そこで、近づくだけで卒倒されるは罵倒されるはものは飛んでくるは、ファブリーズだわ、の環境にほうりこまれたマリオの受難と、そして……ってなかんじです。

 物語は、まだまだ始まったばかりと言う感じです。話自体はなんか一部、こうずしっと来そうな部分がありますが、気楽に気楽〜ってかんじです。また、表紙にも、背表紙にも(1)と書かれていますので、たぶん続編がでるんでしょうな〜。そして、今回はそのための導入部分、イントロダクションと言う感じです。

 たぶん、次からはA班の人たち(折り返しに出ている女の子たち)を一人一人踏み込んでストーリーが進んでいくのだと思います。期待。

評価は10中7。