高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

樹川さとみ『楽園の魔女たち(20) 楽園の食卓<中編>』

 ダナティアの指揮の下、戦線を整えていく帝国。そして、それに断固として闘いを表明する人々。そして、闘いを止めるため、彼を救うため、ダナティアを救うため動き出すファリスとマリアは、帝国と合間見えようとするノヴァへと乗り込み、そして長へと会おうとするが……。

 楽園の魔女たち、第20巻、ラストシーズン「楽園の食卓」の中編。読了。


 完全に前編からの続きがありまして、書けば、前編のネタバレになってしまうので、続けて紹介するのでなるべく避ける方向で……なんですけど! 今回は、ファリスが中心とも言える回です。そしてファリスは……。

 以下ネタバレ含む。

 ついに、友人でもあり、そして自分より強い戦士である男と、剣をまみえることになります。 そして……やっぱり、ファリスはいい娘です……いや、強くてやさしい女性であります、といったほうがいいだろうか……。

 自分の立場から、帝国を、大陸を、大きな人々を守ることを選んだ殿下と、そして、その殿下を守ろうとする、闘いを収めようとする楽園の魔女たちと……あと、なんとなくちょっと謎の動きを見せるサラ……。

 やっぱり、何にも考えずに読めるエンターテイメント小説であるのはかわりがなくって……そして、なんとなく元気がもらえる感じです。


評価は10中8.5。
 次回がおそらく、確実に最終巻。あとがきで「二ヶ月連続刊行」の可能性があったということを示唆していますし、あまり長くはかからないと。楽しみに待つことにします。