高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

小惑星探査衛星「はやぶさ」惑星イトカワに向かって地球スイングバイ。旅立つ。

 小惑星探査衛星「はやぶさ」が、惑星イトカワに向かって地球スイングバイ(地球の重力を利用した加速)をおこない、最終的にイトカワに旅立った。

 そして、これから何年かあと、目的地の小惑星イトカワに付くと、託された、地球人類の名前の刻まれた小さなプレートを小惑星に残し、そして、小惑星のサンプルリターン、つまり「星のかけら」を胸に抱き、地球に帰ってくる。(正確には、カプセルだけ大気圏に突入するらしい)

 ちなみに、その「地球人類の名前」のなかには自分の名前も含まれていたり。

 なんとなくロマンのある話である。これによっていろいろがわかるのだ。そして、イオンエンジンというものも搭載しており、これを搭載した衛星が地球スイングバイ、というのは初めて……というか、イオンエンジンってもの自体けっこうめずらしいわけで、いろいろすげ〜みたいな。

 前、打ち上げるときにこの衛星はすべてが実験である、とか偉い人が言っていたような記憶があり、ということは、このイオンエンジン搭載衛星の地球スイングバイというのは非常に意義のあることなのだなぁ、とかぼんやり、あんまり良くわかっていない頭で考える。

 しかし、すでに地表を出発してから一年以上たっているのか……というか、「宇宙へのパスポート(2)」にそのときの模様がでているのだから、たしかにそれぐらい足っているはずだ。しかし、ついこの間のような期がする。

 自分は、このときたしか、宇宙作家クラブのサイトで「星の王子様に会いに行きませんか」プロジェクトを知って、muses-cはやぶさのことを知り、そして、惑星協会という組織があることを知ったんだけど……。


 これから数年の間、はやぶさは広大な宇宙を一人、目的地に向かって、スイングバイで得た速度を使い、旅していくんだろうなぁ、とかちょっと思いをはせてみる。