高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

祖母、父、姉が新しい家へ。自分は風呂のみいただく。

 家に帰ってくる途中で、本日迎えに来てくれた父とともに、祖母用のテレビ台と、自分用の机を買い求める。雨の中だが、地元のショッピングセンターに付いたときは雨がやんでいて良かった。

 そして、帰宅し、荷物を降ろし、家で夕食をとった後、新しい家へと向かった。今日は、祖母と父と姉が、新しい家の方で眠るという。祖母は、体が弱っているため、布団の上げ下ろしの必要の無いベッドを愛用しているし、姉は新しい家になることによって、今まで封印していたベッドを出してきて、新しい家に移動しているため、もうあちらで寝るらしい。
 また、そうなると、姉は二階の部屋なので、一階に誰も居なくなる。そのため、父も新しい家の方に行った。自分と母は、まだ、こちらにたくさんものがあるというか、大半のものはこちらにあるし、電話はこちらだし、今の家で眠る。


 というわけで、デスクを組み立てたり、祖母のテレビ台を組み立てようとした……ところ、前面のガラス戸のピンを折っちゃったりと色々した。

 デスクは、大阪の方に住所のある、とある会社(名前からして、商社っぽい)の、アジア外国製のもので、ホームセンターで5千円ほどで買い求めた。天板は修正材、下は金属である。微妙に、使うかどうか分からないキーボード収納引き出しがあるが、それ以外に引き出しは一切無いものだ。
 というか、自分はこういうシンプルなものがほしかった。さびの心配をしなければならないが、金属性でもそのほかはかなりいい。また、使っている板が、修正材であり、プリントではない木目であるところも気に入ったところ。
 また、椅子はエアーで上下できるオフィスチェアーとかいいものではなく、ただのパイプ椅子(これも、ちゃんとしためっきをしたもので、二千円する。 高い? いえいえ、こういう風にちゃんと加工してあるものは、何年たっても壊れることは無いです。さびないし)だが、とりあえず静電気が嫌いなので、ビニール張り、もしくは木製でないといやなので、これでとりあえずは良い。


 そして、その後、風呂へ入る。父が入浴し、姉が入浴し、自分の番。姉が「広いよ〜」とか「深くなくってさ、浅いんだよね。それであしをぐ〜っとのばすの」とか言うので、楽しみにしつつ入る。

 というか、脱衣場にある洗面台に、大きな三面鏡があるのだが、そういう風に、身近にあちこちに鏡があるというのも新鮮な感覚である。そして、風呂に入る。
 滑らない床。どこを見てもタイルが張ってない。
 また、シャワーはお湯が出るし、手元で水流の強さ、出す、出さないを簡単に切り替えられる。
 そして、湯船から湯をくみ取って洗うのではなく、体を洗うお湯は蛇口から出る。

 鏡は、大きな鏡が二面。そして、なにより、天井が今までより高くて、広い。

 大きさは、三畳ぐらいあるだろうか。洗い場だけで、一畳半くらいありそうな広さで、たって体をあらうことができる。さらに、湯船は、浅いが広くて、前より体を伸ばしてゆったりとすることができる。

 ……は? んなこと当たり前だろうって? そうです。どうやら、世の中そのとおりらしくって……だけれど、自分は、なんかこう、感激したのでした。不思議な感覚で。


 そして、その後、新しく着たばかりの冷蔵庫に入っていたペプシコーラを飲みながら、少々姉と父と話をしたり。


 今日、おいべつさまと、神棚、仏壇(というか位牌)に新しい家にお迎えした。
 白い壁、まだ若い柱、その中に、黒い、昔ながら――今年、92になる祖母がこの家に嫁入りする前からあるといわれる神棚が、鎮座している。そして、おいべつさまも。

 それが、あんまりちぐはぐではなく、むしろ、しっとりと合っている。そして、それが、まさしくここは我が家であるよ、と言うふうに見えるのだ。すなわち、神様が、ここを居場所と考えてくれたのではないかと思えるくらいの安定具合で……姉が、
「なんか、神棚があると安心する。」
 といっていた。

 そして、その後、今、家に帰ってきている。なんとなく、夢から覚めたみたいだ。

 しかし、いつも自分たちを見守ってくれた神棚が合った場sy歩、自分が生まれる前から神棚があったばしょには何もなくって、そして、自分の周りに合った本棚ももうない。

 ……本格的に引っ越すまで、新しい家に、完全に家族みんなで住むまで、後三日。