高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

(2)一日モデルハウス。

 新しい家の屋根裏部屋の床張りは、八割がたできていて、あとは壁面を張るだけになっているが、今日は第二土曜日で大工さんはお休み。 だけれど、今日、大工さんの長、工務店というか建設会社の社長さんや、我が家の棟梁(現場監督と言うか、新我が家を建てる上での取りまとめ役)が、見学したいというお客さんを連れていた。 我が家を建てていただいている建設会社は、それほど大きな企業じゃなくって、ごくごく普通の町の大工さん。なので、もちろんモデルハウスなんてものは持っていないし、完全注文住宅なので、あんまりあっても意味が無いらしいのだが、こうして営業するときに「家ではこういう家を建ててます」と見せて回るのだそうだ。

 で。

 そのお客様の一人、社長が連れてきたのは、とある学校の教諭で、わが町に家を建てようと考え、建設会社を回っている人だった。のだが……。

 父は、小さな、仲間内だけの土建業をやってきていて、技術があるので、家の周りの石垣とかそういうものを作っていたので、そのときを見ていたそうなのだが……その家族連れいわく。

「古臭い」
のだそうである。ごっつくて、家の方が古臭く、また、そのの壁が気に入らないとか。 第一こういう家は壊れやすいから嫌なのだそうである。 そして、社長に「今は柱工法ではなく、壁工法のほうが耐震性が高いよ。また、縫って作る壁は強度の問題があるからやめよ」などと、講釈をしたらしい。

 んなこと、社長が一番良く知っている。 が、いかにも典型的な、頭でっかちの悪い教員だな、とか思う。 教員として働き、最後は地元の中核となる小学校の校長を務めた小父が「あまり教師に向いていない」と話していたタイプの教師だ。 そして、自分の知識が小さく、ちっぽけなものであるということを考えが無いであろう。すべて上から物を言うタイプだ。

 と、ちょっと感情的になってみる。

確かに古臭く見えるだろうな〜とか思う。 典型的な日本住宅の作りかただもの。 が、しかし、柱工法より壁工法の法が強度が高いというのは、あんまり……。柱工法でもしっかりと設計をして、筋交いを入れ、さらに、今は強度強化用のボルトや金具が、上から下に向かって何本も通っているので、郷土が低いということは無い。
 塗り壁は、あれ。昔ながらの物ではなく、パテに近いもので、水に非常に強いし、表面がぼろぼろ崩れてくることも無い。 というかこっちは触れば分かることなんだけどな……。

 父は、それに対して「はじめからXX建設で建てるつもりはなかったんだろう」といっていた。 まぁ、世の中には色々無い人がいるという話。