高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

楽園の魔女たち(9) 〜 課外授業のその後で

 一冊読んで、その後続けざまに読了。 今回は、サラがメインの話です。

 生徒の大半が「問題児」ばかりという男子校「リトラド学園」に、一人の新任教師が降り立つ。彼女の名はサラ。楽園のエイザードの弟子。彼女は、つい最近理事長になったばかりの元級友、ティルティスの依頼で、学長が何者課の襲われ、全裸で倒れていた事件について調査に来たのだが……。疑われているのはその問題児たち。彼女は、彼らと対話するため、いつもとまったく同じの自分のペースで授業を始めるが、当然からかおうとしてくる少年たち、しかし、サラはいつもの調子で……

 サラ、教師になる。つーか、こういう教師すきかも、な第9冊目。

 なんか、鉄人教師サラ、っていうかんじ(笑) なんかこう、サラが教師、っていうだけで「……つとまるのか?」とか思いますが、彼女は、彼女で、なんかあったらきっちりやる。そして、彼女は、まったくもって彼女のペースで生徒にあたって、きっちり乗せていくんですよね。
 そして、彼女の心の奥底も、すこし垣間見えます。

 自分は、彼女のこういう距離のとり方と言うか、さっぱりとした感じが共感が持ているというか……なんか、自分もこういうふうな面があるかも。他人の冗談が良く分からない、というかちょっと考えて「なるほど」とか思ったりする、だけど、自分がいう冗談は、あんまり人に分かってもらえないというか、どうやら笑えないらしい、とかこういうところ。もちろん、自分は彼女ほど無欠ではないですけど。ね。
 そして、なんかこう……。彼女は、過去と向き合う……か。エイザードはやっぱりちゃんと弟子たちのことをみているじゃなですか。ねぇ。

 だけど、B、サラちゃんってちょっと怖いかも。

 評価は10中8。 やっぱり、純粋に楽しめて、最後にはじーんとする。私の好きなシリーズ。