高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

楽園の魔女たち(8) 〜 大泥棒になる方法

 再び、楽園の魔女たちシリーズ読書開始!ですよ。というわけで、続き〜。今回はファリスと支部長さんがメインの話ですね。

 虹の谷支部長、アシャは、エイザードの弟子、ファリスとふたりで、馬術競技大会へと向かうが……その道中、オーガンの街を通るとき、アシャは、持ち金すべてと、そして、t来会の参加証まですられてしまう! 困った二人は、とある、人のよさそうな中年と、その、ちょっと気が強い娘のすむ家にお世話になるが……。今、オーガンの街は、伝説の大泥棒「ウォルスの霧」が復活したことで、新たなトラブルの真っ最中。案の定二人はそれに巻き込まれてしまい……

 純粋に楽しめる小説シリーズ第9冊目。 大泥棒をめぐる、さまざまな策略と、そして、サラの実験の話(笑)

 今回、そういえば純粋にこの二人だけ、っていうシーンは少なかったのかなぁ、とか考えますが、やっぱりふたりともけっこう気があったっている感じで……そして、二人とも、やっぱりいい人なんだなぁ、って思います。

 そして、ゲストキャラクターで登場する少女、エリナがなんとも……微妙なお年頃の少女で、活発、そして、父親思い……わたしゃ、最後と、そしてそのまえ、すっごくぐっときました。

 以下ネタバレ含む。

 今回は、大泥棒をめぐることなんですが、キーはエリナとピート親子がキーで、その二人の親子愛と言うか、エリナの……ファリスにエリナが話す、なんていうのはもう……。
 そして、なんと言ってもアイリーンと支部長さん。 最後の「背びれ尾びれ」ですけど、私、事実とどれくらい違っているのか良く分からないのですが(笑)

 一本筋が通っているけど「すっとこどっこい」な支部長さんと、そして、純朴で、素直だけど、ちょっぴり傷つきやすいファリスの二人……やっぱり、なんだかんだ言いながら、自分たちも結構骨折ってがんばってしまうんだなぁ、いい人たちだなぁ。と思います。そして、ファリスはいい娘です。でもやっぱり、アシャは、楽園の魔女たちにとっては、「いいお兄さん」なんだなぁ、って。 アシャも“いいひと”ですよ。

 評価は10中8。なんか……泣けました。お勧めかも。