高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

楽園の魔女たち(7) 〜 スウィート・メモリーズ

 楽園の魔女たち、7冊目、読了。今回は、短編形式です。

 泣く子も黙る帝国の皇女、でもあるダナティアは、とんでもない夢を見て、ただでさえ期限が悪いところに……ダナティアの「姉」を名乗る人物が現れる。「あたくしに姉などいないわ」と突っぱねるが、しかし……良く良く効いてみると、それはダナティアの姉などではなく、「ちょ〜」の付く箱入り娘のダナティアの実の母、「クリスティン・マリエル」その人であった。 そして、ただでさえリリカルな人間の母が来て頭がいたいダナティアには、さらに追い討ちをかけるように、母は、なぜか急に楽園の主、バカ師匠エイザードに「クリスと呼んでください」など迫り……???(無邪気な聖母)
 他3作収録。

 「素直に気楽に楽しめるファンタジー」な、楽園の魔女たちシリーズ第7巻。短編形式、って書いてありますが、どっちかっていうと「一冊にならない、ちょっとした出来事」をまとめた感じです。

 まず、一作品目は「精霊の贈り物」。一番最初に来る、「魔女」「魔法」、純粋な魔法のファンタジーのストーリー。
 二作品目は「ごくちゃんのしあわせ日記」。なんとなくどこまでもシュールな、マスコットなのかどうなのか良く分からない(笑) ごくつぶしの“ごくちゃん”の、うーんとどこまでもしあわせな日記。
 三作品目は「無邪気な聖母」。これは、上で紹介しています。
 四作品目は「彼らの楽園」。……虹の谷のカレンダーに刻まれる<じじい年>。それにまつわる謎と、そしてそれにより起こるサスペンスストーリー。(違 (笑)

 以下、ネタバレ含む

 著者は、あとがきで、サブタイトル「スウィート・メモリーズ」について「看板にいつわりアリ(笑)」と言ってますけど、私的にはちょっと納得。いや、なんとなく自分としては、このストーリーのような、大きなおしごとに出かけるわけじゃないけど、ちょっとしたこと、などが、とかね。
 いや、最後の「彼らの楽園」を読んで、そう思ったんですが。

 評価は10中7.5。さらに続き〜。あぁ、続編がすでに家に用意してあるってすばらしい。