高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

ちかごろあちこちで話題になっている某出来事。

 本当はさらっと流すというか、触れないつもりでいたのだが、いい加減あちこちで話題になり、また、ついにここまできたので、メモ代わりに書いておく。

 今回の出来事は、そのシステムの優秀さゆえに、キーワードが検索エンジンの上位に来てしまい、その影響力を無視できなくなった企業側が、ここの運営している有限会社はてなに削除を要請、それに応じて削除を行った。ということらしい。

 たしかに、マニアックな作家さんなどだと、ここのキーワードが上位に来ることも多い。それ自体情報がない上に、各所からリンクされるものだからだ。で、そのシステムに、企業が登録され、それがページリンクで上位に来てしまい、槍玉にあがったと。削除しろ、と訴えた会社の気持ちはわかるし、削除された記事が事実かどうかなどということは知らん。(しかし、企業側は、今までこういうパターンになって他人の口に戸を立てれたためしがあるかどうかということも、考慮しておくべきであるとは思うが。)

 そして、削除を行ったことは、一私企業の経営的判断であるということから、致し方ないと思う。それに、消去した運営側も、書いて消されたほうも、どっちもえれー迷惑だっただろうなぁ。と思うし。

 が、著作権というものにどの程度配慮して、本人に了解を取ったのか、ということが問題だと思う。削除はできても、改変はだめなはずであろう。たしか、著作権法では。また、べつに危ないことを書いているわけではないが、自分のところも改変されるかも、という漠然とした不安を覚えるユーザーもいるはずだ。(というか自分もそう)なので、規約のどこに違反し、どのような内容と判断し、どういう手続きをへて、どのように処理を行ったかを明確に示すべきではないかとと思う。

 これについて、追記。
 削除の際、もちろんはてな側はその日記をつけていた人に連絡を取っていたこと。また、改変前のものも同時に添付されていたそうである。
 また、はてな側が公式な声明を発表した。はてなコンテンツ削除ガイドライン(2004/02/04追記。ガイドライン名が、変更になった)はてな情報削除ガイドラインというものが作られるのだそうだ。とりあえず、これに望むことは、削除にいたる手続きを確実に明文化しておいてほしい。と言うことだろうか。まぁ、そのためのガイドラインなんだろうけれど……。というか、ふつうはここまでの対応はしないと思う。明文化するにしても「その他弊社が削除が妥当と判断した場合」などとあったりする利用規約を最大限使用して対応するところが多い中、しっかりガイドラインを作ろうと言うのは……すごいと思う。結果どのようなものになるかは今の時点では分からないけれど……。

 自分としては、今回のはてなの対応は、ぶっちゃけ後手後手に回り、/.jでも取り上げられたりして結構大騒ぎになっていたけれど、今は適切だったのではないかと思う。少なくとも、自分は安心した。

 というか、関係者の皆様。おつかれさまです。
 たぶん自分だったら胃に穴が開いていると思う。いや、自分小心者なので……。