世界征服物語 〜 帰ってきた代理人

　世界征服物語(2)　〜　帰ってきた代理人
　著/神代明　イラスト/如月水（表紙カバー） イラスト/緋賀ゆかり(口絵・本文）
　発行/集英社　集英社スーパーダッシュ文庫
(ISBN:4086301156)(高森太郎書店では『最近読んだ本』のコーナーに）

　前巻を読了後、そういえば近所の本屋でそろっていたのを思い出し、即買いに走った本。おそらく発売当時かそれに近いころに入荷して今まで本棚にいたのか、ちょっと本の状態が悪く折れていたりしていたけれど、もうここからを逃すと買い逃す可能性があったので、購入。

　魔神の代理人になる、という奇妙な経験をした事のある女子高生、由真。彼女は幼馴染の鉄馬と、前の本の世界から戻ってきた夜をきっかけに付き合い始めていたが、あんまりそれらしきことはなく日々をすごしていた。そんなある日、身の回りで、植木鉢が落ちてきたり、トラックが突っ込んできたり、と、奇妙なことが多発……って、これ、命を狙われているんじゃぁ……。　そしてクラスメイトから知らされた奇妙なサイトで、「contiune?」と言う文字をクリックした瞬間、聞きなれた声が。そして再びユマは、今度は鉄馬とともに、本の中の世界へと行ったのでした。はじめは旅行気分だったユマだったが、しかし、そう簡単にすむわけはなく……。

というか軽快さが伝わらない。自分の文章能力に涙

　キャッチフレーズ「日本一おっとこ前な女の子・ユマ」というのにとりあえず笑った。
　軽快な語りは前回よりパワーアップ。相変わらずすげーご都合主義、かつ矛盾もまぁいくつかありますが、そんなことはもうどうでもいい。軽妙な語りと、ユマのおっとこ前っぷり（笑）　を堪能するのがこの本の楽しみ方。
　また、鉄馬がからんできたことで、ちょっと人間関係が複雑化してますが、しかしそんなことを意識する必要もない。すっとばして読める感じです。前の巻が「サーガ編」とするなら「絆編」といったところかな。自分的には。

　イラストは、前回のイラスト如月水氏が表紙イラストに回って、緋賀ゆかり氏が口絵、本文イラストを手がけています。途中で変わっているけれど、結構あっているかも。
　評価は10中7。実は3巻ももう買ってあります。これか読むぞ〜。