高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

今野緒雪『マリア様がみてる (18)特別でないただの一日』

マリア様がみてる 18 特別でないただの一日 (コバルト文庫)

マリア様がみてる (18)特別でないただの一日

著/今野緒雪 イラスト/ひびき玲音

発行/集英社 コバルト文庫

 修学旅行の直前。学園祭に向けて本格的に準備が始まる時期に、ロサ・ギガンティア、祥子さまより発表される。それは「とりかえばやの物語」……そう、姉弟が入れ替わる話。 そう、必然的に福沢裕巳、裕麒姉弟が主役で……。 そして二年生が修学旅行からかえり、花寺の面々も合流して衣装合わせなど準備が本格化する。しかしそこで祥子さまがまたなにか思いつき……?

 マリア様がみてるシリーズ本編18冊目。10月発売のコバルト文庫新刊。

 今回は、学園祭編であります。学園祭と言うことは、山百合会では劇を行うのが慣例。しかも、山百合会は生徒会でもありますから、いろいろと準備をしていく日々であります。え?それでなんで「特別でないただの一日」というサブタイトルかと? それは読めばわかるというか、読んで初めて味わいのあるタイトルであります。

 しかし……今回は一年生たちがかつやくしているかんじでありまして、すげえよかった。 というか裕巳は、ちゃんとお姉さまになっている。

 以下ネタバレ含む。……結構超ネタバレです!

 そして、「ハリガネ」と「電動ドリル」には笑った。的確すぎるし、おっしゃった方のキャラクターがでててなんとも。 そしてなんというかかわいいなぁ。 そしてしっかり裕巳は甘えられているというか、頼られている感じでありまして。なんというか、一巻の頃から一貫して裕巳の視点が中心だけれど、そこらへんを思い出して始まりの頃を思うと、なんとも感慨深い。
 なていうかなぁ、年上の人はなんでも知っているすごい人に見えるけれど、自分がなってみるとそうでもないと思っている人が、外の人から見るとちゃんと成長している、と言う風に見える、とか、そういう感覚に似てる。

 そして次は……。次は!

評価は10中8。最後ですごいことがありました。次はついに来た……。


 それからどうでもいいですが、コバルト文庫ってやっぱり安くていいなぁ……。男性向けのほうだと、標準580円と言う感じだもんで、ざっと100円は安い。