高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

ゆうきりん『めがねノこころ(3)』

『めがねノこころ(3)』

著/ゆうきりん イラスト/いぬぶろ

発行/メディアワークス 電撃文庫

 瞳の母親であり、そして、ロシィ、アリシアたちママが帰還……。久々に合う、そしてロシィたちを、MMPSにした母親に戸惑いながらも、再開する親子たちだったが……しかし、残りのMMPSが、『パパ』博士、そして一人の諜報員の思惑で動き出す。そして、SSSの本部は、戦いの場となる――。

 めがね、メイク、ボディペインティング、衣装、ウィック……さまざまなものでインプリメントされた能力を呼び出す、戦うために能力を刷り込まれた少女たちと、少年の物語『めがねノこころ』最終巻! 9月発売電撃文庫新刊。

 今回は、ついにママ博士……瞳の母親が帰ってきます。そして、そこでロシィ、アリシアたちは、それに対して……。最終回にふさわしい、前編緊迫した雰囲気でありましてそして最後は……。

 また、今回は千里ねえさんが良かった!大活躍でありますよ! というか自分的には全キャラクターのうちで一番好きだったわけでありますが、やっぱりさらにいい感じであります。やっぱり伊達でSSSの隊長の秘書官をやっていたわけでは無いんでありますなぁ、というか、リアルで姉がいる人は結構あ〜って共感して、感動するんじゃないかなぁと思ってみたり。

 以下ネタバレ含む。

 まず、ヴァルキュリアみたいにとんでもないトラウマになりそうな感じはありませんでした(ぉぃ
 そして一番最後は非常に特殊部隊っぽい戦いでありまして、それがなかなか、緊迫した雰囲気が良かった。なんというかあの狭い空間の中に、できた特別の空間……。

 そして!、この独特の雰囲気には、やっぱりいぬぶろ氏の、なんとも艶のあるイラストが、独特の雰囲気を示してます。というか一巻から見ていくと、本当になんとも……。ぶっちゃけイラストがかなり特別ですし「めがねノこころ」というタイトルですから、敬遠しちゃうかもしれませんが、それほどそういう「ニッチ」な方面はそれほどでもなく。
 そして、小説の中では、確実にいぬぶろ氏のイラストがすごくあってていい感じであります。なんというかあどけないのに艶があるというか。

評価は10中7.5。やっぱり話のその後が気になります。後日談読みたいです!