高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

「クロネコヤマトは変えません」について雑感。

 ホットURLから、クロネコヤマトは変えませんという記事を発見した。


 いったいなんだろうこれと思って読んでいったところ、なんと、ローソンがクロネコヤマトとの契約を切ったことにたいする、ヤマト運輸の意思表明のようなものであるそうだ。またいろいろ拝見していくに、これと同じものが新聞広告として乗ったらしい。


 で、思うことだが……これを見るに、

  • 交渉を降りて契約を破棄したのはヤマト運輸ではないか?
  • すでにローソンは店内に郵便ポストを置くなど郵便と関係が深い。その延長線上と考えると自然である。

 ということから、ローソンとの契約打ち切りということと、郵便の参入が依然として事実上の参入不可能な郵政事業公社の独占事業であるということにあんまり関連性はないと考える。
 わがままだと思われるかもしれません、ではない。これはローソンが破棄したことに対する意見表明の姿を借りた、郵政民営化に対するアピールだ。そして、ローソンは以前、店内に郵便ポストを設置していたではないか。もともと距離が近かった。当然の流れに見えることで、今回のローソンとの契約打ち切りとは基本的にあまり関係ないのではないか。
 また、独占であると言うことを言ってくると、契約上コンビニエンスストアでの宅配便窓口としての契約で、契約でしばって他業者の参入を認めていないヤマト運輸も問題で、自分としてはよく構成取引員会が出張ってこなかったなぁ、という気すらする。 コンビニがたくさんの業者を扱うようになれば、そこで競争が生まれ、消費者にとって有利になるのではないか。公正な競争と言うのならば、別のところで文句を言うべきだ。

 自分の家では、農作物を地方に発送したりするときに宅配便とゆうパックをわけている。近くの選果場*1から直接買ってきたくだものなんかの5キロ箱なんかを送るときはクロネコヤマトが一番安い。 逆に、干した農作物などの軽くて比較的小さいものは、ゆうパックで送るのが安い。と言う風に、使い分けをしている。それがただやりやすくなるだけ、さらに特色がわかりやすくなって競争ができるのではないか。そうやって比較できる競争の場を除けておいて「独占事業である」も何も無いものだと思う。
 その競争に郵政公社が独占事業でもうけたお金で殴りこんでくると?、そしてコンビニ業界がゆうパックの扱いが広がる? それだけ消費者が求めていると言うことに他ならないのではないか。そして郵政公社はすでに赤字でよいと言う時代は終わっている。改革は迫られている。そのようなことはしないだろう。それは今回の件とは別のところで意見表明し、圧力をかけるべきだ。そして、公正な競争害したいのです、と言うのならば、現在のコンビニ業界における排他契約を無くすべきではないか。
 自分はこの件を「コンビニでの宅配便受付に関する独占的な立場を維持するために、その後の優位な立場を維持するため、ローソンとの契約を切った」と見た。もちろん、コンビニにおける排他契約は合法だし、一営利民間企業としては当然だ。だが、そこに郵政の独占だ〜といかにもなことを乗せるのはどうかと思うのだが。


 だから、この意見表明にはローソンのことは絡めるべきではなかったと考える。郵政民営化にかんすることなら、わざわざローソンと絡めてこなくても良かったのだ。絡めるから妙なことになっている。焦点がぼけて、自分のようにぐだぐだいうやつが出てくるのである。もっとさっぱり意見を出せばいいじゃないか。


 と言いつつ……自分は宅配便なら猫さん、と言う感じで、大半がクロネコヤマトだ。秋口にしいさめのものを送るときにゆうパックを利用する程度で、最近盛んにbk1を利用するようになったのも、配送業者がクロネコヤマトであるということで頼んでいる部分も結構ある。という人間でありまして。
 そしてなぜか我が家にはクロネコヤマトの長距離大型トラック、配送トラックとワゴンの中間のような乗り物(ウォークインという独特のやつ新・旧そろってます)、地域配送用の小型トラック、クール便のミニカーがそろってますし、「愛と荷物があるかぎり」と書かれたトートバックとか、ストラップとかクッションとかマグカップとか、さらにクロネコヤマトの白い猫と黒い猫のあのキャラクターの付いたボールペンにシャープペン、あとそれぞれの人形が二組(!)、表裏がそのキャラクターになってるクロネコヤマトリバーシ(オセロですな)なんてものがあったりして。
 ええ、実はめっちゃヘビーユーザーです。多分これからも「宅配便」じゃなくて「宅急便」でしょう。
 だからこんな情けないことを書いて広告している暇があったら、本当に郵政民営化に対して物申す!見たいな広告を出すとか、既存のサービスにもっと力らを入れてくださいと言いたい。たとえば、クロネコメール便の遅延をどうにかするとか……。(けっこうあるんだこれが)

*1:……MS-IMEで変換できなかった(汗 あんまりメジャーな言葉じゃないのかなぁ。 選果場というは、産地で農家が作ったものを集荷し、そして等級を決めたり品質のチェック、より分けをする場所。農繁期になると農家に「アルバイト募集」の通知が回覧で回ります。結構いいお給料なんだけど、普段から知っている人じゃないととてもじゃないけどできなかったため農家の回覧で……だったのだが、近年は機械化も進み、すぐに教えられる程度の知識で雇えるようになった。 実はうまくするとここで格外(規格外)のものを結構安く買える。規格外といっても、大きすぎる小さすぎるから、過熟で、市場に出すと熟れすぎて商品にならないものなんかはねらい目。……閑話休題