高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

本日の午後、夕方は引越し。重量級の引越し、そしてさらに色々出てくる。

 本日の午後、夕方は生家からの引越し作業。といっても120年であり、自分が生まれる前どころか、祖母の嫁入り前(!)のものがごろごろあるわけで、まだ蔵を空けていないだけ少ないのだが、それでも半端ではない。

 というわけで、とりあえず父と自分とで、二人がかりで無いと持ち出せない重量級の家具などを中心に引っ越すのだが、その家庭で出てくるはでてくるは……。
 まずは、今年26である姉の生まれる前の緑茶……。いや、飲めるだろうけどさ。
 昭和37年、ゴム印によって入出金を管理している父名義の郵便貯金の通帳。ちなみに残高は670円。全部手書きとはんこである。
 山積みになっている洗濯洗剤。あれって一つで大体半年分とか一年分と言う話である。というわけで短く見積もって半年として向こう10年はあるという……。これには事情がありまして、毎年三人の方が洗濯洗剤を送ってきてくださるのですが、非常に実用品でありありがたいのですが、我が家では通常の半分くらいずつしか消費しないのでどんどんあまりまして、それが積もりに積もってこの量。
 のりもたくさんいただいているのだけれど、のりは今おいしくいただいているところだ。しかしこれもかなりの量がございまして……なんだか申し訳ない気持ちになる。
 洗剤なんて、開封もしていないのだもの。ごめんなさい。

 そして、本日の大物。写真であります。『パーソナル電子計算機カシオミニ初代モデル であります。
 当時、父は新し物ずきで……って、当時じゃないな。今も結構当たらし物好きなのでありますが、(そして自分もその血をしっかりと受け継いでいるっぽい、と言うのを最近自覚中)その父が、発売されてすぐに購入したと言う、当時、1972年当時で12800円で購入したパーソナル電子計算機であります。
 これ、「液晶?は?なにそれ」と言う時代で、表示管というものを使っており、その桁ごとにひょうじかんが一つずつ、そして、ボタンは+と=が一緒になっています。

 なんつーか、「これぞ電卓!」と言う感じで、今百円ショップで売っているカード電卓が裸足で逃げてゆくような風格がありまして、なんかほこりだらけになっていたので、分解してキーのほこりを払ったのですが、その分解したときの内部が、「手で食んだづけしてます」というかんじであり、さらに基盤のパターンがかくかくっとなっていなくて、生物的な丸みをもった曲がり方で作られてまして、「ああ〜、なんかいい感じ」であります。

 しかし残念ながら、今は動きません。というのも、電池ケースと基盤をつなぐ線が千切れてしまっているのです。え?そんなところ普通は千切れないだろう、なにしやがったてめえと?


 ええ、そうであります……犯人は自分であります。幼き日の自分であります。


 この電卓には逸話がりまして……え〜これ、価値をしらない幼き日の自分が、思いっきりドライバーをつかって分解したのです。もちろんもとにもどせるはずもなく分解しっぱなし。それを父が一つ一つパーツを組み合わせて修理したと言う……。が、どうやらそのときに千切れてしまっていた、もしくはよわくなってしまっていたようです。
 ちなみに、ハンダづけしなおせば普通に動きそうです。

 さて、明日も引越しをする予定であります。まぁさすがにこれ以上変なものは出てこないとは思いますけれど。