高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

ライブドア、近鉄バファローズ買収へ名乗り上げ。しかし近鉄側はこれを拒否するが……。

 今朝のNHKニュースできいて、思わず声を上げる「え〜オペラ販売権、メモライズ、したらばの次はこれか!」*1スポニチの記事『IT企業のライブドアが近鉄買収に名乗り 』が詳しい。また、スラッシュドットジャパンでもストーリーになっている。う〜ん、スラッシュでスポーツに関連する話題が出るのはめずらし〜な〜……じゃなくって。

 ……マジか〜。

 まぁ、スポーツ新聞の記事なので、それほど真に受けるのもどうかという気もしますが、スポーツニッポンの記事を真に受け、そして、「ライブドア、はじめから買えねえってことわかってて言い出したんじゃないの? はじめから買わないつもりなでしょ」と言う声もあるが*2それをあえてライブドアを信用し、野球のことなど知らないと言うか、さっさと多チャンネル化して、野球専門チャンネルを作ってそっちに隔離しろ(^^;)というような主張をする部類の人間なのですが(だって延長すると、野球も中途半端、そのほかも中途半端になるし、どうせなら最後まで見せろと)、そして、いろいろなところでライブドアのさまざまな出来事を見ている身としては……

 軟弱VS硬派ってかんじだよな〜とかちと思ったり。近畿日本鉄道はもうバリバリに歴史のある会社で、逆にライブドアといえば、いろいろやって買収したり、株によって利益をだしてさらに買収、みたいな行動に走っている会社である。なんか利益率が低いとかいう話もあるし、企業規模がほかのとこにくらべて小さすぎて、経営なんてできるわけねえだろ、と言う話もあるが。


 そして、本当にそういうコメントをしたかどうか、そしてその前後にどういう言葉が投げかけられているかどうかは不明だが、自分としては売っちまえばいいじゃない、近鉄よ、と言う感じがする。
 プロ野球も夢を金に変えている産業である。ショービジネスだ。そして、近鉄は仁義だのなんだのと言いつつ、ショー的な要素を取り入れてこなかったり、さまざまな戦略に失敗したのだから、このような事態になっている。そもそも、球団は赤字になって当たり前、それを補填してやればいいなんて、そんなことでうまくいくわけはない。赤字になるってことはそれだけ人気がないということだろう。読売巨人などは、球団自体も黒字、さらにグループ企業でしっかりともうけているのだ。(賛否はあるが) そして、そのような体質に走った上で、球団名をうるなどとよくわからない、根本的な解決になっていないことをやろうとして結局それすらも失敗。そして今度は、場合によっては自社のグループ企業(近鉄球団)の社員を大量に解雇し、規模が縮小しつつある、職人的な業界にしか通用しない技術者を大量に放出する可能性があるのことを固持してやろうというのである。確かに「野球のためにやめてくれ」といえば辞める人もおいかもしれないが、それは企業としては失敗ではないのか。
 ライブドアは、それをまると買収すると言うのだから、失業したりする人のみになれば、そんなくだらないことを言っている場合ではないだろうと思う。その上で「訴訟を起こすなら起こしてくれて結構」なんていうのは論外だ。訴訟が起こされたら企業として問題。それを仁義だのなんだのと振り回されている場合か。


 また、一リーグ制に移行して、改革しようとしているのに、それに反発する勢力がある、ということも理解に苦しむ。その勢力とはなにか? 一部のファンのことか? このままでいて欲しいと望むことがなぜ悪い。一リーグ制にしたところで、何かが変わるなどと言うのは幻想で、お祭りみたいなものである日本シリーズがなくなるだけ収入が減るのではないか。また、でっかくなっただけで、何も変わらなければ意味がない。

 また、新聞社の論調として「知名度をアップしたいがための行為」などといわれているが……そもそも野球チームなんてそんなもんだとおもうけどな。イメージ戦略が第一、そして黒字を取る。そのためにあるんだろうよ。特に下品に「読売」なんたらとか「ヤクルト」なんたらとか「オリックス」なんたらとか「ダイエー」なんたらとか社名をつけているところは特にね。そして、今オーナーになっている企業は全てそうではないか。もし本当に「私は野球のために」だけだったならば、その会社は営利企業として失格である。社会貢献するにしてもそれを企業の成長のために、イメージアップや士気向上などのために向けられなければ意味がない。それがなぜ批判の的になるのかわからん。ただたんに、既存の野球と結びつきが強い新聞社は、そうやってあおることによって不快感をあらわしたり、既得権益を守っているだけではないか。それは野球のためにならないと思うのだが。


 自分は野球のファンじゃないけれど、だけど大リーグはぼんやりと見ていたりする。あっちの売れている球団は徹底して戦略をしていて、日本のように「勝てばファンが付いてくる」だのと新規ファンを開拓してこなかったなんてことは無く、ちゃんとショーアップしている。日本から人気の野球選手を引き抜いたりしているのもその一巻だ(これも賛否があるが)。そうすることによって、日本人というあらたな顧客をつかまえたわけだし。

 だから、いっそ今までの球団に無かったタイプのライブドアが参入することで、一気に激変する可能性もあるんじゃないかと思う。というか硬直しすぎなんだよ、という気がする。野球界は。スポーツのことに興味がない人から見ると「な〜に身内だけでやってんだか」という感じである。
 野球って、見る人が固定されていて広告が打ちやすいとかでテレビで優遇されているだけ、またスポーツ新聞なども記事にしやすくてそこそこうれるから記事にしているだけ。だとすれば、このままならばこれから縮小していくのは確実ではないだろうか。層が固定で、さらにファンが増えないとなれば。だったら、ざっくりと改革して売り方を帰る道を模索すべきではないか。多チャンネル化の時代になって放送局はいくらでもコンテンツがほしいだろうから、ヒットする基盤はまだ残っている今のうちに。
 硬直化している場合ではない。チームは企業ではなく都市に結びつけ、オーナーが代わっても良い体制を作ればよいのではないか。
 ライブドアは、それなりにプロモーションは得意だ。まぁ良し悪しはあるが……今までのライブドアの実績から言うと、ぶっ潰す可能性もあるんだけど……(汗

 そして、そんな簡単な話じゃないのもわかるんだけど……。外野からの素人のつぶやきです。

*1:まぁ、したらばは管理人氏が就職するのに伴って、じゃあしたらばにも一緒に就職してもらうとしてみたいな話も聞きましたけど

*2:というかたぶんそうだと思ってる(汗)だって……ねぇ。