岩田洋季『護くんに女神の祝福を! (3)』
著/岩田洋季 イラスト/佐藤利幸
発行/メディアワークス 電撃文庫
(ISBN:4840226857)(高森太郎書店では『注目の新刊』のコーナーに。)
も〜絢子さんったらぁ、そんなにとりみだしちゃって、か、わ、い、い、わ〜(はあと という、『護くんに女神の祝福を』の最新刊。電撃文庫5月新刊。
つ〜か、あまあま〜感はしっかりとのこってて、つ〜か温泉ですよ?スキーですよ?貸切ですよ?そして、絢子さんと護ですよ? そりゃあもう、あまあま〜。 そして、ストーリー性もあがっていて、けっこうおもしろげ。絢子の過去……というようなその、あの。
王道さ、王道だよ諸君!
さらに、いままでちょとしか出てこなかった面々の個性が大爆発と言うか、一気にでてきます。主人公の妹、逸美なんか一気に出てきますし、ライバルなのか、そうじゃないのかという感じの少女も初登場。そして、いくつか物語のベースとなるストーリーというか、一巻で大きく語られていた国際情勢というか、国家的なことが出てきました。
というわけで、以下ネタバレ含む。
なんかすげ〜楽しみになってきた。さらに、ひっじょーに生意気なことを申しますと「岩田洋季、ずいぶん巧くなったじゃねえか」という感じであり「癖と個性をしっかりと書き分けている」感じがいたしましてどんどん良くなっている感じ。文章が読みやすく、しかしところどころにあるねたって言うのかな、そういうのがこう、ぴりりと利いてくる。そして、やっぱり「灰色のアイリス」と同じ作者の本だ、って思います。
イラストは佐藤利幸氏。融合度どうのこうのというか、すでにもうこれいがい考えられない。
そして、今回はあの、口絵のイラストの写真があるやつなど、どれもこれも書き下ろしで、すっごく気合は言っているな〜と言う感じで、すげいい。というか生徒会長……こうやって改めてみるとすげー人だな(汗
評価10中8。次回は「魔王」の来日だそうで……さぁ、どういうふうになるか非常に楽しみ。
また、岩田氏はあとがきで「とても一冊分引っ張るネタにできない期末試験」ということをおっしゃってましたけど、すげ〜読みたい。いつの日か短編、いや、電撃hpに!!