高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

 僕の血を吸わないで

 僕の血を吸わないで
 著/阿智太郎 イラスト/宮須弥
 (ISBN:4840208077)

 吸血鬼。

 もし、吸血鬼が存在していたら、どうなろるだろう? それらは、どのような特性を持ちえるだろうか?

 吸血鬼と言うのは、主に分類して、このような特徴を持つ

  • 血を吸いいきる
  • 太陽を嫌い、夜の世界で生きる
  • 空を飛ぶ、怪力などの力を持つ
  • 聖なるもの、十字架などを嫌う
  • にんにくを嫌がる
  • 強靭な生命力で不老不死である
  • 胸に杭を打つことで死ぬ。
  • 銀の弾により死ぬ。
  • 死した後、灰になる。

 これについて、するどい考察を入れているのが、本小説である。

 まず、1について。これは、胃腸が弱いのではないか、と語っている。吸収することができないので、血、という、人間がエネルギーをとして取り出し、体内にめぐっている栄養路を通っているものを、吸収することによるのでは、というのである。

 また、太陽を嫌う、というのは、人間が放射線に弱いように、紫外線に非常に弱い、皮膚が弱いのではないかと推測することができる。青白い肌、というのも、これを裏付けるものだ。肌に色をつけるメラニンとは、紫外線から体を守る作用があるのだ。

 にんにくを嫌がる、というのは、これでは、「嗅覚が鋭いために、人よりも敏感である」という結論になっている。そして、人間と同じように、それらには好き嫌いがある、という興味深い事例が紹介されている。


 また、説に対して、疑問を呈し、否定している事項もある。

 胸に杭を打つことで死ぬ、銀の弾で死ぬ。
 このふたつは、おそらく、人でも死ぬのではないか、と推測される。もちろん、強靭な生命力が、血液に起因し、そして、特殊な細胞がを維持している、そして、非常にもろいものであると考えれば、、心臓が停止すると、新たなエネルギーが供給されず、細胞が崩壊する。そういわれる。

 この小説では、これらの仮説から、吸血鬼が必然として登場している。この小説は高度な吸血鬼の研究本でもある。


(本日は、4月1日です(汗)エイプリルフール……ネタですよ〜(^^;) 許して下さいまし)