高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

LED信号機と、色盲

 最近、我が家の近くの歩行者横断用信号が、なんか、取り付けてある位置が、車の出口と重なって、そこからしんごうが見えにくいから危ない、とかになって、移動の工事をしていた。だけれど、一応国道なので、長時間とめるわけにも行かず、移動先のほうに新しい信号機をつけてから、古いのを撤去する、という形で行われた。


 そして、その工事によって、その信号機は、今までの電球式の信号から、新しいLED信号機(発光ダイオード信号機)になった。


「はぁ? そんなもんどこにでもあるじゃねえかよ。何話題にしてんだ?」と思ったあなた。もっともです。しかぁ〜し、自分の地方では、今まで一つ目の点滅信号などでは、LED信号機は存在していましたが、三色「青黄赤」という信号では、初めてなのです。

 しかし、あれの見やすいこと見やすいこと。
 実際に見るまで、今までの電球に色レンズでは、太陽の光が当たって擬似的に光ることもあるから、LEDにするのだ、と思っていたのだけれど、しかし、実際に見てみた今は、それは副次的な効果に過ぎず、よーするに、全体的に非常に見やすいから各地で使われているだ、とわかった。
 LED信号機は、その色の波長の光を出すLEDを敷き詰めて、それによって、光る部分すべてが自分で光っている。なので、真ん中だけつよい、とかそういうことが無く、全体が均等に輝き、かなり見やすい。また、彩度も違う。

 ちょっとだけ感動する。さっさと、ほかのところの見えにくい信号機もアレに変えてほしい、と思う。


 が、しかし、このLED信号機は、「省エネルギー、且つ高寿命で、しかも見やすい」などと利点ばかり強調されているが、あまり語られない問題があるらしい。

 色盲という障害をお持ちの方がいる。このかたがたは、ある一定の色が認識でしにくい、または見えないのであるが、このかたがたにとって、LEDというものは、その波長の光しか出さないために、見えにくいのだそうである。そして、もちろん、このLED信号機も、見えにくいのだ。

 いままでの信号機は、中に白い光を出す普通の電球が入っており、それに色レンズをかぶせて色を出しているので、ちょっとだけれど、赤以外の波長の色が見える。なので、光っていることはわかり、後は場所で覚えておけば、なんとかなったそうんだのだが、(もちろん、それでも、赤は暗く見える人が多く、そのため、光っているのを判別しにくかったそうなのだが) しかし、LEDは、色の波長の光だけで発光するので、その色の光を認識できなければ、見えないことになってしまうのだ。

 もちろん、このことについて、対策も行われているようだし、そうとも一概に言えないということもあるのだそうだけれど、だけれど、大体の場合、普通の電球信号機と、LED信号機では、LED信号機のほうが見えにくいのは確からしい。

 が、確かに、一般のドライバーは、発光ダイオード信号機のほうが見えやすい。ならば、どうするりゃいいのか。

 自分としては、図形を使ってはどうか、と思う。

 たとえば、高輝度白色(すべての色の波長を含む)の発光ダイオードを、赤ならば、ばつ印に、黄色なら、注意を促すエクステンションマーク(びっくりまーく)に、青ならば丸、の形に埋め込む、とか(ちょうど、最近の工事現場用の信号機のように)する、とか。
 今までの電球に色つきレンズ方式ではできなかったが、LEDならできるはずだ。電球がLEDになっただけ、では、LEDの持つポテンシャルが生かされていない気がする。今までどおりただ色だけで判別させる、というのにこだわる必要ないだろう。
 韓国の歩行者信号機は動くらしい。ああいう試みが日本でも行われないかと思う。そのほうが、一般のドライバー、自分たちにもわかりやすいのではないかと思う。

 どうだろ。と、ぐだぐだ雑感。