高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

お仏壇搬入! そして最終調整へ

 お仏壇が搬入された。お仏壇は、地元の農協に頼み注文したもので、同じ県内の漆塗りの産地でつくられたもの。まだ、よ〜く臭いをかぐと、漆のにおいがする。前、父が注文し、家に搬入できる状態になるまで、農協に保管を依頼してあったものだが、今日、もう置ける状況になるので、搬入。
 そして、過剰に金、というわけではなく、しかし、ちゃんとあちこちが掘り込みがしてあるもの。また、サービスで、座布団や「ち〜ん」とするやつ(名前分かりません(汗))、ろうそくの台、お線香たてなどが並んでおり、一番奥には、白木の観音様が座している。そして、上には家紋が。


 今の家で使っている仏壇は、作り付けの古いものである。そう、家と同じ時間がたっているものだ。そして、そこは、掘り込みなどがあるわけではないが、仏様のお顔を模した鋳造のものと、お写真と、符が張ってあるというものであり、家が変わるので、新しくする。

 そして、我が家では、今までと同じようにお仏壇は、居間に居ていただくのだが……、それを他の人に行ったところ「え〜」などといわれる。そういうものなのかなぁ。だけど、家には違和感が無いのだが……。

 そして、建築確認が来週に来る。建築確認と言うのは、法令にしたがって建てられているかを確認する……というより、床面積をチェックして、不動産取得税、固定資産税なんかの税金の取立てるために見に来るのである。当然これ、完成してから来るので、それにはほぼ完成ということに……実はなら無い。

 我が家の場合、本棟造りなのだが、これ「△」の屋根が乗り、その左右のすその部分は、屋根が当然低くなる。なので、そこには吹き抜けにしてある部分があるが、そのほかは、床面積不換算部分になっている……設計図上は。
 が、そこは、居住するには無理なのだが、そこを倉庫として使う。が、倉庫だろうが難だろうが、床をはれば床面積である。なので、資産税の換算になる。

 というわけで、その建築確認が終了した後で、そこに垂木を渡して、断熱材と、ベニヤ板をごろっと張り、床を作る。実はそれって、建築確認に来る人がみれば一発で分かる。なぜかと言うと、張りなどにすでに垂木を渡すように掘り込みが施してあるばかりか、なぜかがらーんとした屋根裏であるはずの場所に、ぽつり、ぽつりとコンセントがあったり、蛍光灯がついていたり……とどめは、材料、ベニヤ板と刻み済みの垂木、巻いてある断熱材がそこにおいてあるのだ。こんなもん、素人が見ても「作るつもりだろ」と分かるに決まっている。
 が、プロなら、さらに「実際にここにやっても、環境が悪く人の部屋にはならない」と分かるのである。そして、天井が低いので、本来なら床面積不換算部分になるのだが、本棟造りという構造上、真ん中に方は天井が高いので、解釈によっては床面積換算になってしまう可能性がある。ということらしい。なので、めんどくさいことにならないようにそういうふうにしてある……のだそうだ。良く分からんが。


 また、手すりなどをつけてほしい場所とか最終調整。さらに階段の塗りが、かなり手抜きなど(見るからにまだらな上、しっかり下地処理をしていないせいかざらざら……塗装屋さんは毎日来る人が違うとか熟練している風ではなかった)、微妙にアレだったので、やり直しが入る。

 しかし、驚くことばかりである。120年の家と、新しい家。たとえば、今は薪で風呂を焚いているが、新しい家では灯油。さらにシャワーが出るのである。(いままでも合ったが、水か、または屋根の上にあった太陽光で沸かすものを使用……よーするに冬は使えない、夏は暑いし、容量が少ないのであまり使えなかった。今いたっては詰まってしまって出てこなくなっているし)また、洗面台の蛇口がぽろっと取れる。(シャワー蛇口と言うそうな)便器があったかい、というか水洗だし(最近になって下水が通った)、ふすまのすべりが違う。(今までの調子でやると「コン!」とすごい音がして、跳ね返って戻ってくる)というかドアってなんですか?壁紙?
 そもそもこの壁の間に入っているものはなんですか? へ〜断熱材って言うんですか。あと、これがカーテンと。また、素でブラインドの下げ方が分かりません……。


 ともかく、家の周りの石拾いをしながら(家が建つところは、大昔川底だったそうで、石がやたらと多い)、ぼんやりと家を思う。
 新居への引越しは近いが、今の家とのお別れも近い。さらに……あたしい家は作業場が立たなかった。とりあえずビニールハウスを作業場にするなど、今までよりさらに不便になる部分も多く、また、道路建設に伴う立ち退きであり、本意では無い部分が多いが、しかし、もう引っ越さないという選択は無い。時は近い。