高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

TO THE CASTLE(1)

 神様家族桑島由一の本。取り寄せ注文、そして読了!

 二アック王国の城がドラゴンによって襲われ――そして、見かけは絵に書いたようなお姫様……しかし中身はワガママなお姫様なマユリは、なぜか一緒についてきた……変わった……というか具体的に言うと変態な執事、セバスチャン(ニックネーム)と共にドラゴンの巣に幽閉されてしまう。そして、そこに現れた青年アレックスの助けにより脱出するが……そこにドラゴンが現れる。 変態だけど、執事であるセバスチャンがそれに踏み潰されたとき、マユリはキレて、ドラゴンに怒鳴り、そしてぶん殴る!? そしてドラゴンが小さくなって現れたそれは……全裸の少女?!(しっぽつき)

 ぶっこわれ、暴走系なんでもありファンタジー。というか、表紙裏のあらすじにも「こりゃ本当にファンタジー好きな人間が見たら怒ります的な展開に!」などとかかれてます(笑)

 ブルマはでてくるはスクール水着はでてくるは、反則的な展開満載。というか暴走。暴走ですよ。また、気の強いというかおてんばというか、突っ込みが誰もいませんよ!?(笑)

 そして、桑島由一氏の小説(といっても、神様家族グリーングリーン、あと昔のちょっとしか拝読させていただいていないのですが)です。最後はそう、すーっと、今回の事件についての真相が明らかになっていきます

 以下ネタバレ含む

 ドラゴン少女なゴルゴは、やっぱり野生で、ドラゴンがドラゴンであるゆえのところが、きっぱりと割り切って書かれている印象です。そう、人を食べた、と平気でいうのです。ですが、しかし、その上で、しっかり考えていくところが……。
 ちょっとだけ、最後に「おぃ、それで済ますのかよ!」と突っ込みたいところがありますが、というか展開が急ですが、しかしきっぱりと未来に希望がのこる形で終わらせています。

 これは、はっきりって、好みは分かれるだろうな〜と思います。合わない人、とくに「これは違うだろう」とか冷静に突っ込んでしまう人とか、こういうノリがだめな人はだめだと思いますが、そうじゃなければ結構笑えていいかも。

 イラストはスドウヒロシ氏。ほんのり元気風味。イラストと同時企画な感じです。 だから合っているというか完全に同化してますね。キャラクターの記述ももうイラストに基づいている感じ。 それがその……かぁーいんですよ。ええ。ほんのりピンクと言うか。確かに姫様だわ。というかですね、ドラゴン少女萌え〜。爬虫類尻尾つきに萌えるとは思わなかったけど萌え〜。無垢なところが萌え〜。

 評価は10中7。 ……しかし、桑島由一氏は、もうすでに作家買いなのに、見逃していたとはなんとなく不覚。そして、続編が4月発売予定だそうです!