高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

封仙娘娘追宝録(4) 夢をまどわす頑固者

 封仙娘娘追宝録(4) 夢をまどわす頑固者
 著/ろくごまるに イラスト/ひさいちよしき
 発行/富士見書房 富士見ファンタジア文庫
 (ISBN:4829127317)(高森太郎書店では『最近読んだ本』のコーナーに。)

 四冊目読了〜。

 和穂は、索具輪にある、妙な反応を見る。その場所に、宝貝が集まり、そして、壊されていくのだ。 和穂と殷雷は、ともかくその場所を目指すのだが…… その最中で、一人の綾春となのる女性にであう。彼女は、そのゆったりとした外見、言葉からは想像も付かないほどすばやく槍を放つ! そして、あっさりと負けた殷雷と和穂は、その春綾が持つ槍の宝貝、爆燎槍は、その妙な反応のある場所にいるものの持つ、宝貝を手に入れるのを手伝え、というのだった。 そして、四人となった和穂たちの行く先には、その宝貝をおびき寄せ、破壊する「宝貝王」と名乗るものが待っていた――

 仙の術を封じられているが、素直で、芯が強い少女、和穂と、彼女の守り役、殷雷の二人の宝貝を集める旅の物語。4巻読了。

 今回は、綾春、というおっとりとした、お嬢様な女性と、頑固親父な宝貝の二人、そして、もう一人「宝貝王」と名乗る男性がゲストキャラクター。その三人なんですが……自分としては、頑固親父な宝貝、爆燎がけっこういいキャラしてるな〜と気に入ったり。

 以下ネタバレ含む。

 今回は、和穂の肉親がでてきます。出生の秘密が明らかに……なるかとおもったら、それほどでもないですけど……。
 また、「何でも貫く矛」と「何も通さない盾」という昔からの命題があり……なるほど、こういう風になるか。

 そして、やっぱり、「和穂」は、芯が強くて、素直で、……いい娘です。と改めて感じました。

 評価は10中7。今回もちょっと唐突な感じはしますけど、シリーズとして、いいかんじです。