高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

空想科学大戦1&2

 空想科学大戦1
 空想科学大戦2
原作・著/柳田理科雄 作画/筆吉純一郎 監修/空想科学研究所
 発行/メディアファクトリー 空想科学文庫
(1 ISBN:484010817X | 2 ISBN:4840108994)(高森太郎書店では『最近読んだ本』のコーナーに)

 この科学馬鹿(ほめ言葉)の本。店で見かけると思わず買ってしまうんですよね〜。しかし、教養/科学 の場所においてあった近所の本やってどうよ。

 空想科学シリーズは、いままでの空想科学というか、フィクションのアニメや特撮などに科学のメスを入れるシリーズ、というか、よーするにいちゃもんなんですが、それをちゃんと科学的に裏付けておもしろおかしく紹介しているシリーズ。まぁ、要するにしゃれです。*1
 そして、この空想科学大戦、は、今までの科学考察に基づいて本当にヒーローVS侵略宇宙人との戦いを描いたものである!

 ……いや〜、ばかばかしい(笑)

 一巻では、まず、巨大ヒーロー。巨大ヒーローといえば、胸のポケットからライトを取り出して、頭の上にかざすと巨大化し、超音速で飛んでくる。と。しかし、それをこれに言わせると……、変身に9時間。超音速で飛ぶと首が飛ぶ!?(笑)

 二巻では、等身大の改造人間の、変身ヒーロー。変身ヒーローといえば、ある日敵の基地に連れ去られ、改造手術を受けるが、決死の覚悟で脱出し、世界のために戦う。胸の風車でエネルギーを受け変身だ! ってなわけですが、しかし、これに言わせると……エネルギーは風じゃ無理なのでやたら大喰いで、着替えて変身する!?(笑)だけど、出てきたバイクはそれはそれでありだった気がします。デザインは(^^;)

 自分は、科学、と言う分野が、そこらで断片的に聞いた知識しか無いといっても過言じゃなく、中学の科学がさっぱり抜けているので、そういうのはアレなんですが、それでも楽しめるます。というか、自分は「ジュール」という単位を空想科学読本で知りました。

 作画は、月刊ASCIIで「パソコン百景」を連載中の筆吉純一郎氏。つーか、なんか絶妙〜。

 評価は10中8.5。読み始めると、一気に読んじゃうんだよな。

 落ち込んでいるときとかに読むと、このばかばかしさがうれしい。すっかり愛読書。文庫版だと手軽に読めるので、すごくよかった。

*1:が、これをしゃれととらずに本気になって怒っている人がいるのは……。「それは今の技術では不可能という結果に過ぎない」って、無粋な人である。