高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

コスプレ温泉

 コスプレ温泉
 著/吉岡平 イラスト/間宮彩智
 発行/朝日ソノラマ ソノラマ文庫
 (ISBN:425777021X)(高森太郎書店では『最近読んだ本』のコーナーに)

 うわー、あやしータイトル。というのが第一印象でした。自分のところの近くの書店では、他の同月発売ソノラマ文庫のなかで唯一平済みにされていました。うーん。怪しい。そして、そのわりに怪しく無いあっさり風味のイラスト……。
 思わず手に取りました。

 銀行をクビになった乾岬は、このまま無気力まっしぐらのになりかけたところを同僚の頼子に、ある場所に連れて行かれる。その場所には、大きな荷物をもち、ブーツに、髪を珍しい色で染めている集団や、でっかいカメラをもった集団が居る場所。 そう、そこは、コスプレイベントの会場だったのだ――。

 えー、あるOLがコスプレにはまり、趣味が高じて仕事にするまでの物語。(違

 笑いました。自分はこの種のイベント(コスプレの撮影会や同人誌即売会SF大会等)は行ったこと無いんですけど、なんかすげー。生々しくって、けっこうわらえました。痛快とも言えるかも。
 それから、いかにもソノラマだな〜という、今のライトノベルではなく、「ソノラマ文庫」というジャンルの異色本と言う感じですな。その雰囲気はと言うと、主人公がOLとか、微妙に時事ネタを扱っているところとか、SF野郎てきな雰囲気とか、どーでもいいところで妙に考察が深かったりするところとか、今の若い衆*1は分かるのか?というこねたが満載。
 とりあえず「コスプレ温泉」というあやし〜タイトルの本を見つけて、立ち止まったら、手にとって間違いないでしょう(笑)

 評価は10中8。しかし、自分、たぶん分かっていないこねたも多い気がする。なんかくやし〜〜(笑)

*1:一応自分も含むのだが……