高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

背後より響く漢字検定の足音。

 我は、漢字というものが苦手である。ものすごく苦手である。とんでもなく苦手である。死ぬほど苦手である。(<しつこい
 書くのが苦手である。
 昔から、漢字が覚えられない。我は、小学校のころから漢字が覚えられない。何しろ、という漢字を、「十日十月」などと覚えた男である。
 ノートに書く練習も、頭を通さずに、教科書やテキストを見て、目からダイレクトに手が動いて漢字の練習をしているふりを無意識にしてしまう男である。
 どうしても覚えられない。
 我の手が描くものは、「漢字」に良く似た記号を書いているだけである。どうしてもきっちり覚えられない。

 ただ、読むのは良い。読み方、はあやしい熟語はあが、大方、前後の文と、漢字自体から意味を読み取ってしまう。その能力は我自身が言うのもなんだであるが、結構高いであろう。それは、活字にこめられた著者の思いを読み取るために身に着けた能力である。
 が、書くのは苦手である。
 これは我の勝手な持論だが、文章は相手に伝えるために書くのであって、そのために、検定して認定しなければならないほど難しい漢字をつかっていったい何の意味があるのかと思う。
 そんな我が、この間学校の指示で、強制的に漢字検定を受けさせられた。我が通っているのはコンピュータの専門学校である。結果は惨敗であった。読み、漢字を書くことを伴わない部分はほぼパーフェクト。しかし書くほうが2問しかかけなかった。
 まさに悪夢。
 が、なんと、それは悪夢の序章に過ぎなかったのである!

って、まぁずいぶん大げさな文章なわけだけれど

 今日は、専門コースごとに分かれる授業があり、実習室、という場所で授業が行われた。そこには、ちょっと古めのコンピュータと液晶がおいてある。それらは、月に一度のMOUS試験など、コンピュータを使う資格試験などに使用されたりしているのだが、今日行ったら、そこに「中央に大きく書いてください」という紙が挟まれたタブレットがおいてあった。
 なんじゃこりゃ、と、先生に聞いたら、それはなんと、コンピュータで漢字検定を受けるためのものだそうである。なんか、来年からうちの学校で毎週漢字検定を受けられるようにする、のだそうで。
 選択はやふりがな問題は、キーボードも使い、漢字入力はタブレット。ただ、タブレットで書かれた漢字は、人間が従来通り判断する。漢字検定のページによると、もう東京と京都の事務所では実施しているそうだ。
 自分はまっぴらであるが、コンピュータで漢字検定となると、まぁ楽だろうなぁ。けっこう早く結果が出るようだし。

 ただ、自分としては、日本語文章能力検定を受けれるようにしてくれたほうがうれしい。もうある オンラインテストは、非日本語圏の人向けっぽいし、団体でしか受けられないし……。