高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

再読:七姫物語

七姫物語
著・高野和 イラスト・尾谷おさむ
発行・メディアワークス 電撃文庫
ISBN:4840222657 みんなの書店高森太郎書店ではこちら

 来年1月10日に待望の続編が出るので、それに備えて、待ってました・゜・(つД`)・゜・って言う感じで再読。
 ふたたび再読してみると、また前とは違った感覚で読めるから面白い。
 はじめに読んだときは主人公にどっぷりとつかって。
 二回目に読んだときは物語を外から見て。
 三回目の今回は、主人公と周りの人々に思いをはせながら。


 7つの都市に7人の姫。王家が滅んだあと、大陸の片隅にある国の都市は、それぞれに王の血をつぐとする姫を立て、国家の統一を目指していた。 その中の姫の一人、最期に出た七姫の「カラスミ」は、孤児であったとき、「テン」と「トエル」に担ぎ出された少女。彼女は「三人で天下をとりに行こう」と楽しそうにはなす二人といるときが楽しくて、二人についてひめをやってきた。
 姫として、日々をすごしていたが、カラスミが12歳になる秋。時代が動きだす。すでに、姫は本当に血を付いているかどうかは重要ではなく、もはや象徴として祭り上げられていた。そして、その象徴たる姫たちの下、ついに争いが始まろうとしていた―――

 というかよさがうまく伝わりません(汗これじゃただの戦国ものだよ……(自分の文書力に涙)
 全体的にゆっくりとした雰囲気で進んでいくので、この自分が書いた紹介よりももうすこしゆっくりとした感じ。
 時に大人びて見えるカラスミですが、なんとなく時々に見える、テンとトエルを慕っている様子がなんとなくほほえましいし、彼女は中心に近いところにいながら、その中心ではないという面で、どきどきするような合戦シーンが出てくるわけではありません。しかし、その中心に近いところにいながら、決して中心ではない少女の視点。というのが面白い。
 ―以下ネタバレ含む―


 彼女の成長が良い。カラスミ姫から、カラカラになって街に下りて、テン・トエルが吹き込んだこととはいえ、人々の姫への思い、期待、不安、すでに日常に入り込んでいる姫という存在に触れて、そして、似た少女と出会い、誘われるも、ふたたび姫として戻ることを決意する……。こころに響くものがあります。しかし、その後最期のシーンでの、テンとトエルとの会話が、なんか大人びた姫だけれど、やっぱり12才の少女が姫をやっているんだ、っていうかんじがして凄く良かった。
 自分としては、衣装役さんが、なんか凄く萌え〜。
 いや、もしかしたらキーを握る人なのではないかと思えてきたり。
 やっぱり衣装役さん萌え〜。あの中で、一番まともな大人か?と言う感じ。思ったよりずっと若いらしいですし。
 評価は、10中8
友達にも布教活動をやっているので、お願いだからちゃんと物語の終わりまで、本を出してください。ついていきます。