高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

 高森太郎の朝。

 仕事のある朝は、いつも5時すこしまえに自然に目が覚める。起きたらすぐすること、それは目覚まし時計のタイマーを、ごくろうさまときってあげること。もっとも、もう何年もなったことはない目覚ましだけれど。いつも目覚ましがなる前に目が覚める。必要がないきもするけれど、寝る前にはちゃんと目覚ましのスイッチを入れるのだ。そうしないとなんとなく気持ちが落ち着かない。習慣とは不思議なものだ。

 ―― おっと、話がそれてしまった。

 街が起き出す前に目覚めると、季節代わりの象徴である日の長さ、短さが良く分かる。はやり季節は朝に来る。季節を感じたい。毎日すこしずつ変わっていく時、季節は、街が動き出しノイズを撒き散らしてからでは感じることができないすごく繊細なもの。だからこそ毎日感じていたい。そこら辺が少しはやめに起きる理由。

 まずは軽くシャワーをあび、コンピュータの電源をいれ、立ち上げている間に猫の様子を見に行く。コンピュータは立ち上げに昔ほど時間がかかるわけではない。だけれど以前からの習慣になっていて――――ちょっと古い癖が抜けないな、と少し苦笑。
 猫が好んで寝室に使っている場所のドアを開けると、待っていたとばかりに猫が足にまとわりついてくる。よしよし、とご飯をだしてやる。昔何かの本で「市販のキャットフードを猫に食べさせるというのは、ずっとカップラーメンばかり食べさせているようなもの」というのを読んでから、我が家では簡単だが市販のものではなくご飯を作ってあげている。のこりものだけれど。

 すこし猫と遊んでから、メールやいつも回っているサイトを軽くチェック。そして朝食をいただきながら新聞を読む。朝食は味噌汁に焼き魚、のりといったいたって和食。だけれど、これが一日の活力となるのだ。


 会社の始業までまだ一時間ほど時間がある。だけれどちょっと早めに車を出す。車の中では好きなCD。今日は父のコレクションから失敬したちょっと昔のJAZZのアルバム。


 そしていつもの場所に着く。そこは会社と自宅のちょうど真ん中あたりにある。森林公園。公園とは名ばかりに森にちょっとした駐車場があるだけ。今のような朝はだれもいない。静かなものだ。ここで本を読む。

 ここで読むのは好きな本というより、読まなければいけない本だ。朝のすっきりしているたまに、知識が流れ込んでいく。その感覚は透き通った冷たい水が満たされた湖を、その霞の先を知りたいと泳いでいく、そんな感覚に似ている。

時間だ。さて、今日もがんばっていこうか。



……


 というわけで、問題です。この中で一つだけ本日真実がありました。それはなんでしょう。

 答え。「目覚ましがならならなかった」 orz。