高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

著作権法改正にむけて、意見募集

 スラッシュドットジャパンのストーリー「文化庁が著作権法改正要望事項に対するパブリックコメント募集中」より。文化庁が著作権法改正にむけて、パブリックコメントを募集中だそうであります。

 これは、すでに各所から出ている改正への要望に対して、ということになっているそうでありまして、著作権改正というはなしもですが、その要望もいろいろと興味深い。

 また、HMVジャパン株式会社、というところが多数目に付く。って、HMVって、レコード会社のあのHMVである。こうなると自社の音楽の分野だけかと言えばそうではなく、いろいろ研究なさっていて、強力な法務部を持っているんだろうなぁと想像する。もしくは、意識が高い人がいるとか。

 また、ソフトウエアのことについての明文化をもとめるところなど、いろいろ。文書が例によってPDFなので見難いというのはお役所なので仕方が無いにしろ(別にHTML版を用意してもいいと思うんだけど。どうせ活字にしてあるんだし)


 自分がいろいろと興味深いのはフェアユーズなどの導入のはなしとかいろいろ。ただ、自分はこの手の話題は一応負ってはいるが、さっぱり詳しくは無いのでぜんぜんわからないのだが、しかし結構簡潔にまとめられていて(簡潔すぎてわからない部分も多いが)いろいろひとまとめに。
 とりあえず、バックアップなどでの複製が、現状の著作権法だと実は結構グレーと言うのがなんとも。なのでバックアップを歌っているが、明らかに海賊版を作っているようなやからへは取締りを厳しくし(海賊盤の輸入自体を違法化するとか)、そのかわり、ちゃんとしたバックアップは法律でしっかり明記すると。
 あとは、ライセンスをしているところが破産した場合、ライセンスを受けている側がどうなるかと言うようなことが明確化されていないので、つぶれると保護されない可能性があるらしい。これもだめだよなぁ。項目135のあたりはいろいろと。これってこのままだとすごく面倒なことが増える気がするし、さっさとやってほしい。これって貧すれば鈍するみたいなのでめちゃくちゃになる可能性がるっぽいし。というか、そもそも今の著作権法は、今のコンテンツやコンピュータソフトのライセンスと言う概念が薄い?
 その他、項目138も興味深い。そこでは写真家の団体のかたがたががやっているが、インターネットの普及で、インターネットでの人気コンテンツが書籍などに商品化されるとかそういう部分が大変増えてきているし、そこらへんちゃんと著作権法でやっておくと言うのも必要な気がする。 それに公募なんかだと「XXXの著作権は弊社に」みたいなものがはたくさんある。それって大体「商品化権」だけで十分なはずで、著作人格権は動かないはずで、そこらへんをちゃんと明確に書いておくことでちっとはマシになるのでは。
 後は「今は当たり前になっているが、法律で明記されていないためにいちいち書かなくっちゃならなくて大変面倒だ」という、のも。

 そしてとりあえずわかるのは、現状の著作権法は複雑怪奇でわけわからん! それからなんか解釈に解釈をかさねて、今のメディアにあてはめているらしいので、解釈に解釈をかさねていてわからん!

 というわけで、情報処理試験がおわったら、もうちょっとちゃんと見てみよう。