高殿円『銃姫 (1) 〜Gun Prince The Majesty〜』
「人間よ弱くなれ」神がそういって人々から魔法の力を奪い、力を込めた銃を使わなければ魔法が使えなくなってしまった人々。そして魔法は一部の人々のものだけになった。
少年セドリックは、姉のエルウィング、そして少女アンブローシアとともに、世界の運命を分けると言われる銃「銃姫」を奪った者を追って旅に出た。
少年セドリックは、姉のエルウィング、そして少女アンブローシアとともに、世界の運命を分けると言われる銃「銃姫」を奪った者を追って旅に出た。
今月続編が出るにあたって、積んであったのを読了。……というかですね、各所で「よかった」っていろいろ利いて、そのくせ発売日に確保してあったくせになんで積んであったかな〜自分。すげ〜よい。
物語は、銃によって魔法が使われる、そして20世紀初頭くらいにまで科学技術も発達している世界です。そこで、奪われた銃姫という銃を追ってゆく三人の物語なんですが、いきなり、ぼこっと最低限のことだけで物語が幕を開きます。そしてだんだん、だんだんに明らかにされていって、彼ら三人の関係も……く〜〜ぅ!
とりあえずですね、三角関係っつーかですよ、取り合う、っていうかんじじゃないけど、あの微妙な関係がいい。たぶん、セドリックとアンブローシアは……あ〜、いや、なんでもないです(何
また、イラストもなんとなくこの彩度が抑え目のいらすとがなんともいいかんじでありまして、P147の、それだけみたらなんかものすごく壮大で美しいいらすとなどが本文とあいまってなんとも〜。
評価は10中8 続き大期待。一見地味な雰囲気なんですが、読んでいくにしたがって、しっかり良いです。2巻は今月、7月24日発売。