高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

中古書籍流通業界が、ICタグを利用した万引き書籍の転売防止の実験を実施。

 ブックオフコーポレーションなんかが中心となった中古書籍流通業界が、電子タグに記録された情報を元に、万引きされた書籍が、転売目的で売られるのを防止する、という実験を行った。
 と、NHKが報じた。んだけれど、NHKのサイトに情報が無く、さらにその流通業界って言うのは、なんらかの協会を名乗っているものではないらしく、共同で研究しているだけ、と言う感じでなので、サイトの公式文書が見つからなかったが、日本経済新聞社のITビジネス&ニュース、万引き本買い取り、ICタグ使い防止・中古書店7社という記事だけ。


 内容は、前から言われていた「ICタグに、新本書店で定価で買ったよ、という情報を書き込み、古本屋で買い取るとき、この、「新本書店で定価で買った」という情報を走査して、判断するというもの。
 で、画面を見ると、良くある万引き防止タグをスキャンするような感じで、アンテナの付いたマットの上に、本を置くと、つながっている端末(実験ではノートパソコンが使われていたが)に「情報有」とかいって表示されるというものだった。


 ま〜なんというか、前から言われていたことだけれど、ちょっとぐだぐだ雑感。

 最近、良く行く書店では、制服ガードマンが、いつもひっきりなしに書店の中を巡回していたりするので、なんかそういうのあるのあかなぁ、とか思っていたら、なんか、店員さんと、隣に制服警備員と、もうひとり、私服の男性に囲まれるようにして、高校生ぐらいの少年が店舗裏の事務所へと入っていくところを目撃した。たぶん、万引き関係だと思うが、すごく多い気がする。

 そして、最近、愛蔵版など、高くてマニアックな本などには、透明のビニールがまかれ、黒い箱がつけられているのも多く目撃するようになった。


 また、自分が良く利用する古書店には、姉の友人が勤めている。んだけれど、結構、まだ折り目もピシッとしていて、本折込の広告どころか、本来なら本屋さんが抜き取るはずの本の間に挟まった伝票まで挟まったままの本などが売られてくる事があるらしい。それも大抵、10冊とか合わさって、新刊のことが多いという。だけど、同じ本が何冊、とかいえば、書店のポリシーとして、買取は拒否するらしいが、種類が違う場合、たとえば、コンビなんかだと伝票を抜かないことも多いし、拒否することは、できないらしい。

 さらに、自分自身の経験から、新刊を入手して、ほくほくしながら、ついでに古本屋さんによったら、それがすでにあった。


 このようなことから、自分は転売目的の万引きは確実に存在すると思う。そして、こんなクソみたいなことで、本屋がつぶれるなどと言うことはあってはならんと思う。そもそも、設備投資が必要で、いろいろ面倒なICタグをつけること自体、書店にとっては本来いらない出費だろうが。

 それに、ICタグの読取装置は、意外と安い。 全く別物かもしれないけれど(あんまり良く分かっていないのでたぶん外れていますが)日接触型のICカード(スイカとかそういうの)の読み書きする装置って実際に今出ているけれど、結構安い樹がするので、あれをもうちょっと改良すれば、場合によっては、現在の高性能なバーコードリーダーより安く買えるんじゃないかと思う。なので、書店の中での本の管理や、個人での管理も、本棚からいちいち出さずに、アンテナをす〜っとかざして背表紙の前を流すだけで読み取れるなら、簡単に棚卸ができるじゃないか。というか、簡単に自分の本棚の整理ができます。


 以上の点から、自分はこのタグの導入に賛成だけれど、だけれど、不安も多い。たとえば……、

 プライバシーの問題。そとからアンテナをかざしたらどの本をよんでいるかわかってしまった。
 ある日、本屋さんに言ったら「ようこそ高森太郎さん! 高森太郎さんにはxxの本がお勧めです!」などといわれた。ここのチェーン店って使っているけど、この店舗にははじめてきたんだけど、カードも出して無いしなんでわかったんだ?と思ったら、持っている本に、不法に個人情報を書き込んで管理していた。

 とか、いろいろ。書き上げたらきりがないくらいあるけれど、だけれど、プライバシーの問題を叫んだところで、一部では死活問題まで言っているこの問題を止めることはできないと思う。

 なので……、自分としては、自分で取り付け、取り外しが可能ならいいと思うのだがどうだろ。万引きの抑制そのものには使えないかもしれないけれど、タグがなければ買い取り拒否、ということなら……とか、それってあれだな、買いはするが、売らない人間の戯言かなぁ。あと、転売目的ってもしかしたら少ないかもしれないし、これだとあれかななぁとか……。


 とか、まぁ、いろいろ。まとまってないことをぐだぐだ書いてみる。