高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

神野オキナ『あそびにいくヨ! (3) たのしいねこのつかいかた』

 今月発売のMF文庫J新刊、読書開始!というかず〜っと待ってましたよ。ええ。

 憂鬱な「プレ二学期」という謎の始業式だけある夏休みの終わりに近い日。いつものような朝、アシストロイドに「おはやございます」と起こされて、まだぼんやりとしているエリスを置いて学校へ……いったら、いきなりホームルームに、セーラー服をきたエリスが! そしてその後にはあの「猫耳教団」総裁の少女アントニアと、そのお付の戦闘メイドふたり! そして、自らの不幸な境遇に嘆く教師、マキをよそに、彼、彼女たちは映像部の合宿で、海に行くことに。そこには夏の楽しい思い出と……


 おきらく極楽、まったりほのぼの、「ある日宇宙人が来てしまいました」(ただし猫耳。ただし巨乳)な話、第三巻……萌え〜!とごろごろしながら読みました(笑


 今回は、なんとな〜くな日常。だけど、ちょっと日常じゃないかな?と言う感じですね。いや、日常と言うか、楽しいちょっとした旅行というか、合宿に一緒についてきているのが、世界最高のお金持ちで、猫耳教団の総帥アントニアとその御付のメイドたち、元非合法工作員のアオイ、“そっち”の人を目指していた真奈美、そして、ねこみみ〜な宇宙人エリスと、そのアシストロイドたち、という非日常がついてきているわけで、だけど、そんな彼らが普通に、途中で入ったお店で「おいし〜」とかいって食事を取っている、そんな感じがなんともいいかんじ〜。

 そして、やっぱり今回も気楽〜に何にも考えずに読める。そして、なんか素直にあはは、と笑って「萌え〜」ところげまわって、ほほえましさにほっこりしたり。なんか、どこまでもいやみじゃない感じだ。
 教訓とか、説教くささもないんだけど、「あぁ、自分もこうでありたい」とか思ったり。

 以下ネタバレ含む。

 エリスが騎央と同じクラスに来たのは、あの「沖縄一不幸な」教師のマキのクラスだから、ってこともあるのあかなぁ、とか、そういう風に考えたりして楽しい。
 また、猫萌え〜(隻眼)のサラ萌え〜。つーか若干他人とは思えない言動が(ぉ
 そして、著者の神野オキナ氏のサイトで「予告編2」とかいって公開されていた謎の画像の意味が分かりました。 思わずわらっちゃいましたよ。つーか、たぶんあれ、ご主人のアオイの影響で、そして、初めて覚えた漢字なんだろうな〜とか思うとなんともほほえましいんだかなんだか(笑


 そして、イラストは、放電映像氏。
 というか、ばんっざ〜い! 着せ替えアシストロイドばんざーい! 本気でコピーしてきて、硬紙に貼り付けようとしてますが、自分。そう、口絵の水着の麗しき三人娘はもちろんすばらしい、しかぁし!自分は、自分はアシストロイド、とくに2がほしいのですよ。「おはやござます」がいいんですよ!プラカードですよ!……と、暴走するくらい萌え〜。
 さらに、P31とP41の対比が(笑 ほぼ構図が同じなのに……また、P30の「スライドドアが開く」の次にふ、とページを次のイラストにいくと、黒板の「エリス」の文字と、エリスの満面の笑顔、というのがなんとも良い感じ〜。

評価は10中8。むっちゃお勧め!やっぱり疲れているときは楽しい小説。この終わり方なら、かならず続きがあると思うので、楽しみに待つことにする。


 また、同じく神野オキナ氏の著書「南国戦隊シュレイオー」の一巻(前知らずに買ったダマスカスハートの同じシリーズの第一巻)を読みたいと思ったり。また、そのほかの著書も。とりあえず完全に作家買い指定。