高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

リファラスパム

 先日のリファラによる本の宣伝について。さんざん踊った自分だが、こういうものを、リファラスパムと言うらしい。さまざまなところ*1を見て、けっこう事の問題性に気づく。
 この手のblog(自分では日記なのだが、この際そんなことはさておき)にリファラを送信し、それを利用して話題を作る、と言うのは、けっこう議論され尽くした問題なのだそうである。これを利用して起こることは、

  1. リファラに比較的敏感であり、さらにリンクが多くニッチなキーワードで検索エンジンの上位に上がって来やすいbolgで書かせる。
  2. リファラを公開しているページからリンクさせることで、googleなどの検索エンジンで重要度を上げさせる。(=そのぶんだけ検索精度が落ちる)
  3. リンク解析を行い、リンクのマップを作っているところ(というものが存在するらしい)で取り上げさせる。

 などだそうである。これ、けっこう馬鹿にならないのかも。まいじゃー推進委員会さまの『本日の木乃葉子トピック』で書かれている『今、いわゆる「ライトノベル」の売り上げの趨勢を握ってるのは、やっぱ「ネットでの話題の連鎖』などという話もあるし……。
 さらに、自分が考えるに、リファラスパムという形で送られてきたものから扱った場合、そこから見た人が、リファラスパムによってblogなりサイトなりの管理者が書いたものである、と言うことが伝わらない場合が多いこと。
 さらに、あまりwebを通じて情報発信する側だけに影響を与え、その経験が無いものはあまり深刻さがわからない可能性があると言うことだと思う。
 ……というか、自分もこういったものが存在していると言うことを知らなかったのだが、これはまぁ、確かに面白いやり方ではあるが、ぶっちゃけスパマーだな。もしこれが横行したらいろいろ問題が起こるのは明白だしリファラというもの自体に否定的な意見もあるが、これが機能しなくなると大問題である)ネットの構造がおかしくなる可能性すらある。
 まぁ、そこまで大げさに考えなくてもいい、かもしれないが、まぁあんまり気持ちのいいものじゃないわな。ちょっとした知識があれば、特に専用のツールが無くてもできてしまうし、(今回の場合、邪推だが、某ネットワーク統合セキュリティーソフトのある機能を利用したのではないかと推測する。自分のところに、同時にそれらしき奇妙なログが残っていたので……)さらに自動化するのなど簡単である。実際にダウンロードする必要は必ずしも無く、ログだけ残せばいいのだから。すでに一部では蔓延し始めているらしい。
 最後に、これは少なくとも、業界大手の出版社から本を出す作家のやることではないと思う。また、本っていうのはエンターテイメントであって、おもしろいもつまらないも、本人の感覚しだいである。なので、イメージも本の持つ価値であると言うことを知っておくべきだと思う。平たく言うと、つまらん本でも、イメージがよければ面白くも感じ、逆もあるだろうと言うことだ。だからってイメージを作れと言っているわけではないが、しかしそういうよくものも知らんと「リファラスパムを縦断的に送る」と言う行為は軽率であっただろうと言いたい。
 まぁ、騒ぐだけ騒いで、後他のサイト様を拝見して、付和雷同的に騒ぐ自分もあれだが……、問題を認識したので、その事実について一応同じ場所にある日記に記述しておく。

*1:まぁいいかさま経由少年少女科学倶楽部さまの2003/12/21付け 2003/12/20付けの日記などを拝見させていただきました。