高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

たまっていたアニメ、プラネテスを見る。

 最近は、やたらと葬式だの、農繁期だのが重なって、あとパソコンがトラぶることが多く(実はまだ解決してるわけではないのだが)メーカー修理にまわすために、休日がつぶれたりと見れないままたまっていた、アニメ、プラネテスを見る。
 プラネテスは、NHKBS2のBSアニメ劇場で放映中、サンライズが製作を担当しているアニメーション。
 自分の私見だが、おそらくガンダム0083スターダストメモリーエスカフローネカウボーイビバップなどを手がけてきたチームが作成に当たっているのではないかという、非常にクオリティの高いアニメである。

 ざっくりと紹介すると、

 宇宙開発が進んだ未来、軌道上を回る宇宙のごみ、スペースデブリが問題になっていた。軌道速度という非常に早い速度で動いているスペースデブリは、ボルト一本でさえ、大きな事故につながる可能性があった。よって、宇宙で活動を行っている企業は、そのデブリの回収をおこなう部門を持っていた。その中のひとつ、テクノーラ社の、デブリ課での物語。

 まず、このアニメで一番最初に目を引くのが、作画のレベルが非常に高く、特にメカの書き込みがすごい。安易にパネルでかくすとか、のっぺりとしたりしがちなアニメであるが、そこらへんをごまかしていないとかんじる。
 また、宇宙考察がしっかりしていて、たとえば、無重力空間での動きなどが、物理法則がより厳格に適応される宇宙空間で、バーを脚先ではさんで体を固定したり、天井をつかんで方向を変えたりと、非常にリアル。
 ストーリーは、なんかこう、俺の中の魂が揺さぶられるというか、思わず日本惑星協会カレンダーを注文してしまったぐらい熱い。
 今までは、タナベがデブリ課に入ってからの一連の物語、で、今日自分が見た5話からは、タナベとハチマキたちが、休暇でつきに行く一連の物語。
 以下ネタバレ含む。
 五話。

 タナベたちがステーションから、つきに向かう月往復船の中での物語。タナベとハチマキと、フィーたちが、同乗した人たちとの騒動に巻き込まれる。最後の宇宙船ならではの対応法で終わる。
 というか、デブリ課のものが乗り込んでおります、とかいってすぐにその方法を実行したのは、上はともかく、現場では、船外活動、無重力のプロとして、認識されているということなのかなぁ。

 六話

 月についたタナベたち。まずはフィーは月のテクノーラの事務所に顔を出すといって分かれ、その後タナベとハチマキは、月に借りたタナベのアパートに向かうが、そこにはとんでもない「勘違い」日本フリークたちが。
 くっだらねー(ほめ言葉)やつらと追いかけっこ。というか、その点で月の小さな重力で起こることを紹介していたのがすごい。あと、ハチマキってけっこうこういうのすきなんじゃねーの、とか。
 そして、ハチマキはホテルに向かうが、そこでまた騒動が。

 七話

 前回の騒動で怪我をしたハチマキは、月の病院で、いつも地球を見上げる不思議な女性に出会う。線が細く、そのくせハチマキよりも背の高い。ハチマキは、勇気を出してその女性に話しかけてみる。すると、その女性は、自分がすでに12年も月にいると話す。それから、二人は近づいていく。
 というか、いくら隠してあるからといって、自分の口からこれ以上いえません。しかし、天空の城ラピュタに、「人は大地から離れては生きられない」という言葉があるけれど、実はそれはその大地以外で生まれたものには、そこでしかなく。ということなのかなぁ。なんか、もう一人のゲストキャラの元宇宙飛行士の爺さんとの対比が……。
 それから、フィーさん。ぶん殴りっぷりが素敵です

 八話

 月でかつて前の会社で同僚だった男と再開したフィーは、いまはテクノーラ社の事業部長になったドルフと話をする。すこしの昔話のつもりだったが、フィーは、ドルフに、思いがけない話を持ちかけられる。それは、フィーの出世の話。ドルフは、フィーを事業部に高待遇で迎え入れようとしていた。
 タナベ、ハチマキたちほかのデブリ課のメンバーは、フィーがその話を迷っているのを、自分たちが頼りないと思っているからだ、と思い、次の仕事を自分たちだけでやろうとするが……。
 フィーさん、結婚して子供もいらっしゃるんですけど“姉さん、一生ついていきます!”と言いたい感じ。惚れました。

 全体的にいえるのは、外国に行くのに、空気抵抗の無い宇宙を通れば早いから宇宙、という時代なので、宇宙産業自体が、見かけは派手そうに見えて実はそうでもない、今の最先端企業のような、あこがれて就職活動して入る場所あるということ。
なので、基本的に現在の延長であること。そして、そこで人間がおこす物語。ただ、器具をつかってごみ拾いしている背景が地球。来ている服は重厚なデブリ回収用宇宙服。というところ。
 燃えます。こんなに燃えた宇宙ものはひさしぶり。しっかりと宇宙考察した上で、戦争する出なし、巨大ロボットがでるわけではないけれど、人間がちゃんとでてくる。そんな感じ。

 というわけで、次回からはちゃんとリアルタイムでみます。
 さて、あとは「ふたつのスピカ」か。

というか、勉強するつもりが、結局見ちまったよ(汗)