高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

蔵書管理の私本管理でみる読書傾向

 自分は、書籍管理ソフトを使っている。本棚の整理をしたら、4冊同じ本が出てきて、うち一冊は発売日に買った折込入り、というような悲惨な状況がかなりの頻度で発生しているこの状況を緩和するために、もはや手放せないものだ。昔はテキストファイルに書いていたのだが、新刊だけだったのですぐに破綻。
 ということで、今はEKAKIN氏の私本管理Plusというものを使わせていただいている。これがかなりの優れもので、自分が特に気に入っている点では、

  1. インターフェイスが使いやすい。
  2. 独立しており、Acsessなど他にデータベースソフトやコンポーネントが不要。
  3. 著者別、出版社別、シリーズ別と、項目ごとにソートが可能、印刷が可能、
  4. csvファイルでの出力が可能(バックアップという機能だが)
  5. 自分で設定できる項目もあり、詳細に登録が可能
  6. ISBNを入力することで、amazon.co.jpから情報を取り入れる機能があり、amazon側に情報が存在すればかなり入力の手間が省ける。

 などである。いままでシェアウエアも含めて、けっこう試したのだけれど、どれも一長一短。ExcelVBAを使ったものは、検索も早く、安定していたけれどとても本好きが作ったとは思えないもので、2000円出したシェアウエアのAcsessを使ったものは、地方の図書館などを目的に作られたらしく、その方向では良いのかもしれないが、手軽に使う、というわけには行かなかった。また、もっといえば、自由に使えるオフィスがなかった、というのもあるのだが。
 その点、これは、非常に良くできていて、一番使いやすく、柔軟性が高い。Tabの送り順などもちゃんと考えられていて、細かいところにまで神経が行き届いている感じ。だが、その分、大量に本を入力すると、ちょっと重いんだけれど……。
 それで、このソフトの機能に、「統計」という機能がある。というか、散々使っていて、今日その機能があることに気づいたのだが、それを使うと、いろいろわかって面白い。
 とりあえずデータは、まだ3分の2ぐらいしか入力できていないのだが、それでも、シリーズ数324シリーズ、686冊に及んでいる。金額にすると、39,1029円也。(ちなみに古本屋で買ったものはその値段で計算してあったり……(死))
 一番本を買っている出版社、金額が多い会社はメディアワークス、131,008円。これだけ買ったんだから、なんかくれ、メディアワークス、という心境である。
 また、その後、角川書店技術評論社朝日ソノラマ徳間書店富士見書房と続く。
 これを冊数で並び替えると、メディアワークス角川書店は変わらないのだが、その次に、富士見書房エニックス(現スクエア・エニックス)、朝日ソノラマ徳間書店という風に変化する。
 金額ソートとの違いは、その会社の、文庫以外の本をどれだけ買っているか、ということのようだ。自分は基本的に文庫しか買わないからなぁ。そのなかでも買う、技術評論社は専門書が多いから、金額のほうに数冊でランクイン。徳間書店は、徳間デュアル文庫が、他の文庫より比較的高いのが原因のようで、その当時自分が何を思ったかは不明だが、ロマンアルバムの復刻版なんか持ってたりするせいもあるだろう。
 というか、ぶっちゃけ、フランス書院と今は亡き二見書房も結構な額になっていたり。二見書房はグリーンドアである。作家別冊数にも、橘真児がかなりの冊数あったり。そのくせ、エロ漫画とかはあまり持ってなく、お世話になっているのはもっぱら活字活字。このあたり、われながら活字中毒者の末期症状という気がする。
 レーベルでみると、冊数に注目した並びで、これもやはり電撃文庫が圧倒的に高く、その次角川スニーカー文庫、つぎはレーベルなしで、ソノラマ文庫富士見ファンタジア文庫徳間デュアル文庫と続く。
 これを、冊数ではなく、シリーズ数で並び替えすると、ソノラマ文庫富士見ファンタジア文庫の順位が逆転する。つまみぐいが多いからか。
 また、さらに作家別で見ると、一位は笹本祐一。ダントツの35冊。というかARIALだけで19冊あるからなぁ。次が阿智太郎。彼の本は全部持っている。なぜか本屋にあると買ってしまうんだよな。その次は電撃hp編集部、創刊から買っているので。そしてさらにその次になってやっと漫画家、矢上祐となる。エルフを狩るものたちだけだが、唯一コミックで長期シリーズで全巻もっているものだからだろう。
 最近は一月に二十数冊とかいうペースで本が増えていて、2.3ヶ月ほど入力をさぼっていたりするので、新しい機能を発見したことだし再び入力をやってみようか。
 しかし、自分もこういうソフトが作れるようになりたい。センスもある使えるフリーソフトってめずらしいし。