高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

エスカレーション

というか昨日の読了だが。

エスカレーション ディーべ
著・神沢ハルカ イラスト・斎藤久
発行・メディアワークス
ISBN:4840219656

 近所の古本屋で100だったので購入。“新世代くりぃむれもん”というキャッチになんとなく聞き覚え(具体的にはゆうきまさみの果てしない物語で)があって、まぁ、ピンと来るでしょうが、ハード百合物です。というか、メディアワークスもこういうもの出していたんだなぁ。
 みんなの書店のほうにはこれを乗せると「おとなの書店」カテゴリにされてしまいますので(文のみなので、全年齢対象なんですけどね)、こちらだけで書きます。

学生総代のリエは、日々を空虚に過ごしていた。お姉さまと慕い、愛を捧げていたナオミとの別れ。心の中に生じた孤独、快楽への疼きを、リエは埋められずにいた。入学式、リエは桜の舞い散る中庭でひとり泣いているトモエを目にし、その怯えるような瞳に心を動かされる――。
新世紀に復活した、あの「くりぃむレモン」シリーズ最新作を小説化!

(裏表紙のカバーより引用)

こういう書籍のあらすじは書きなれていないので(汗 公式のものを引用しました。

 舞台は、全寮制の女子学園。
 最近の軽い、じゃれあっているうちにいつの間にか、とか、酔っ払った親友の女の子が迫って……的な百合系とは一線を画す、ハードです。

 女子学園と言う封鎖された空間に、憧れの先輩。兄にばかり期待を寄せ、自分に冷たく当たる母親に、傷つき疲れた少女……。それを知り、先輩は、彼女には優しい先輩を演じながら、母親からの手紙を燃やしたり、彼女を追い詰めていく―――。

 とろり、とした雰囲気。イラストは少なめなめですが、くりぃむレモンのくるくるした絵、本文はただの「本番」シーンだけでなく、そこに至るまでのストーリーがしっかりと書かれているので、かなり良いです。実用性高。

評価は10中6
そのとき、お金に余裕があれば、同じ著者の本を手にとって見るかも。