高森太郎の日記。

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封仙娘娘追宝録 奮闘編(2) 切れる女に手を出すな

 封仙娘娘追宝録 奮闘編(2) 切れる女に手を出すな
 著/ろくごまるに イラスト/ひさいちよしき
 発行/富士見書房 富士見ファンタジア文庫
 (ISBN:482912847X)(高森太郎書店では支店:ファンタジー内、『特集:封仙娘娘追宝録!』に。)

 奮闘編、2、、冊数にしてシリーズ九冊目、読了。

 「奴が来る! 嫌だ! あいつは厄介すぎる!」と、おびえる(?)殷雷。 どうしたの? と和穂が利くが、取り乱すばかり。やっとのことで聞き出すと、どうも、殷雷と同時期に作られた4振りの刀のうちの一本、深霜刀のことを言っているらしい。どうも、惚れっぽい彼女に、殷雷はなぜか惚れられて、封印の中で殷雷はつけまわされていたらしい。 やたらと頭をかきむしるのだが、もう彼女は近くて……二人は回収に向かうが……?(切れる女に手を出すな) 他4編収録

 仙の術を封じられているが、素直で、芯が強い少女、和穂と、彼女の守り役、殷雷の二人の宝貝を集める旅の物語。番外編みたいになってますが、やってることは同じ、な奮闘編。ドラゴンマガジンに連載された短編に書下ろしを加えたものです!

 すーっと肩のちからが抜けた感じの、超深刻、というわけじゃないけれど、だけどはた迷惑な宝貝を集める短編。ギャグ編、というわけじゃないけれど、大きな事件に巻き込まれないときは、二人はこうして回収しているんだ、というかんじ。そして今回は……乙女心は大変と言うか……。そして、なんかスパイスの効いた物語りも、いっぱいです。

 評価は10中8。しかし……「切れる女」っていいなぁ(笑)