高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

このミステリーがすごい編集部・編『このライトノベルがすごい!2005』

このライトノベルがすごい!2005

このライトノベルがすごい!2005』

編/「このミステリーがすごい」編集部

発行/宝島社

 宝島社「このミステリーがすごい!」編集部が放つライトノベルの本『このライトノベルがすごい!』であります。
 自分も、一応「協力者」ということでアンケートに答えておりますので、まぁ若干客観的じゃないですが……。

 とりあえずお詫びと言うか(汗……自分は一ヶ月25冊も感想を載せてません(大汗 てかそんなに大量に出している人はそんなにいないかと……。読んでいる人は結構いるとおもいますが。

 それから、P13ページにてサイト名に脱字がある件ですが、すでにご連絡をいただいております。てか自分も言われなきゃ気付かなかったような(汗 てか、出版やさんというのはこういうところにも気を使って大変だなぁと思ったりといろいろ。てか、見直したアンケートシートに多数の誤字脱字発見して、こちらこそごめんなさい大変申し訳ないとお詫びしたいというかなんというかどうしたらいいものやら。

 というわけで感想というかそいういうものです。

ランキング

 ランキングは、アンケートの方法によって重みがつけられていて……てか、自分的にはアレですよ、なんであそびにいくヨ!とか我が家のお稲荷さまとかがあんなに低いんだよ! なのでで偏ってます。偏りすぎじゃ!

 という冗談はほっといて(ぉ それから冗談としか思えない「XXXだから偏っている」という当たり前すぎる意見もほっといて(ぉぃ

 これはランキングっていうより、熱い本をあげてもらって、それをまとめたものかな。なので人気ランキングとしてみるとすっごく偏っている用に見えます。が、たぶんこれ、そういう目的で作ったものでは無いですね。「今、もっとも旬で熱い」ライトノベル、とだけ書かれていて、なんというかお勧めする人が多いランキング! ですね。
 そして、その中で、投票のときに書かれたコメントなどが出ています。自分が書いたのもちょっと出ていて、なんというかこう、いわばラブコールみたいなものがざっくり乗っています。

 しかし、いろいろなところで散見するランキングが偏っているという意見などですが、万人に納得させるのは無理でしょう。なのであえて言おう!

 そう! 良い本のランキングはあなた自身が読むことによって徐々に築いていくものだよ!

 だけどそこまでを無理やりにねじ伏せて(ぉぃ 自分の主観による雑感などぐだぐだ。


 とりあえず、なんとなく心情的にまず謝りたいことが。とりあえず、自分『涼宮ハルヒ』のシリーズは未読です! さらに戯言シリーズも未読! ど〜ん!

 そして……なんかこう、本気で自分上位五作品未読です。てかバッカーノは一巻読んだっきりで積んであります(大汗 なんかすごくこう、心情的に土下座して誤りたい気分……(汗


 それから、キャラクターランキングも興味深い。ちなみに自分は衣装役さん(『七姫物語』)とかにも投票してたり。いやだって、これは自分の内側からほとばしる思いをぶつけたものでありますから!!(ぉぃ

 しかしキャラクターランキングのほうはこうなんかかなり分かる分かるという。そしてその中でちゃんと岸田博士とかに票が入っているのにニヤリ。やはりあの強烈なキャラクターはすさまじいなぁ。というか自分が尊敬する人物だったりして。
 しかしドクロちゃんか。


 それから、本の中でも集計方法は考える余地がある、とありますが……それは確かに今後に期待。いや、いくらなんでも協力者アンケートとそれ以外の重さに違いがありすぎる気がする。もしくは、Web同人版のすごい!のように、まったく別の形として比較するというようなことのほうが面白かった気がする。(そのあたりは、読丸さまの記事が興味深い)
 その場合は、もっとサンプル数を増やす必要があるだろうけれど、そこら辺は気合と根性でなんとか(ぉぃ
 それか、個人的には単純にカテゴリ分けしておいて、人数で重みを付ける方式(たしか、浅野さまのライトノヴェルズ好感度アンケートではそのようになっていたような)などとしたほうがいい気がする。

 この重み、特にキャラクターのほうでは如実で、協力者アンケートの人二人が1位にあるキャラクターを入れれば、かなり高いところまでいってしまう。おそらく非常に拡散してしまったランキングをまとめるという意味もあるんだろうけれど。
 少なくとも自分は本当に何にも考えずに好きな作品だけぼこぼこと入れたので、マニアックすぎてあまりランキングに関与していないかも……。

  1. 『嘘シリーズ』
  2. 七姫物語
  3. 我が家のお稲荷さま
  4. あそびにいくヨ!
  5. 蟲忍
  6. 『空の鐘の響く惑星で』

 てなかんじで、ここでまともにランキングに入っているのって、七姫物語空鐘だけだったり(汗


部門別人気キャラクター

 先ほどのキャラクターランキングなどを元に、キャラクターを部門別と称して、ヒロイン、ヒーロー、などとして分類して紹介。ちゃんとイラストも載ってます。さらに「XXX系代表」などとするとかして出てきているのと、その解説が結構絶妙で思わず笑ったり、あ〜と読んだり。

 で、部門の中に「ペット」というのがあって、そこにクーちゃん(天弧空幻)が入っていたのは笑った。たしかにそうだわ。そして敵として『蟲忍』のエニグマがでてきたが……うわ、なんというか存在感が圧倒的だ。

 そして読子さんのこと『メガネっ娘』としてるのも深いなぁ……と。いや、『子』じゃないとかさ(ぉぃ

心が震えたセリフ

 どちらかと言うとファンが「あのセリフいいよね〜」というより、セリフを通じて本を捉えようとしているという感じであります。マリア様が見てるからは「ごきげんよう」が出ているあたりそうですね。

 ……たぶんこれ、アンケートとったはいいけれど、非常に広範囲にわたってしまって困ったのではないかとか余計なことを思ったり。

 とりあえず自分が投票したのはまったく引っかかってません。もっとこう、きめ台詞敵名者じゃなくて、好きなシーンみたいな感じで投票したので。

 やるならもうちょっとこう深くやるなどしてほしかなったなぁ……と思ったり。

今おもしろいライトノベルはこれだ!

 これは、今面白いライトノベルのガイドであります。ランキングよりこの部分がこの本の中心といってもいいくらいであります。なんというかばーんと表紙に載せてもそれほどインパクトはないけれど、勝手から一番よく参照するところかも。いいかんじであります。

 そして紹介の仕方がなかなか。結構混沌としているライトノベルをわかりやすく、ということでしょうか、少々無理やりなところもありますが、「恋愛」だとか「ほのぼの」だとか属性をつけて紹介してあります。その属性のつけ方がなかなかよさげ。
 また、出ている本出ている本すべて入手可能なものだけを選んでいるのもありがたい。

 なんというか正面から紹介してやろう!っていう感じであります。というかこれ……普通に大変だろうな。すごい。


 自分は結構読んでいる本も多いんだけれど、その中でまずおすすめできないという本はないので、道しるべとしてかなりいい出来であります。

 また最近のもののほかに、モダン・クラシックスとして90年代を、さらにそれ以前をクラシックスと題して紹介。そのうちクラシックのほうはちょっとSF風味が強くないか? てか他にも?と思うのは結構そういう風に思うのはちょっと結構古めの名作を漁ったりしているからそう思うのかなぁ。


 もちろん、本を読んでいて、結構思い入れがあったりすると、「え、この紹介どうよ」と思うところもちらほら目に付くが、その本をじっくり読んでいるからかな。けっこう大まかに観た感じは非常に良い。


 というわけで自分も結構いろいろと読んでみたい本をピックアップしてみたり。てか、読めば読むほど増えるというのはどうしたら……?(ぉぃ

人気注目の作家、26人に聞きました

 さらに注目作家26人に聞いた

  • 「作風に影響を与えたもの」
  • 「最も思い入れのある自書」
  • ライトノベル必用なエッセンスとは?」
  • 「自分の作品へのキャッチフレーズ」
  • 「これまでの人生への「あとがき」」

 の質問の答えであります。

 二番目の最も尾も入れのある自書に、木村航氏が上げていたものは普通じゃふれられないものですが、ぜひとも読めるように、もしくはシナリオと言うことなので、小説と言う形にしていただけたらうれしいなぁ、と思ったり。あと古橋秀之氏のも非常に簡潔で、「お」と思ったり。
 と、いろいろとさまざま作家の個性が。しかしこの「一番思い入れのある本」というのはなかなかわかりやすくていい。てか読みたいのが増える増える……。

ライトノベル作家になりたい人のための記事


 さらに、ライトノベルの作法などに関する話や、スクールなど、ライトノベル作家になるための方法が書かれているものも。……って、ここら辺は自分には無用の長物と言うか、それまではあまり深いところばかりでないガイドブックみたいな感じなのに、急に深いことになっている。なんというか……もうちょっとなでる程度でやってほしかった。確かにライトノベルの分析みたいな話だけどここだけ微妙に違うような……。
 なのでちょっとだけ辛口に。

 少なくともここに書いてあることはすでに考えられているということですので、これをあんまり強く取らないほうがいいです。それから……そうだなぁ、ぶっちゃけ、自分はどこどこの学校出身です、という人でも、その学校で優秀であったからおもしろい、というのはありえません。なのであんまりここら辺の記事はまともに取らないほうがいいかと思う。こうしなければいけないというものでは無いと。分析するなら徹底的に。美味いだけじゃダメだと。てか……パターン化されるものはすでに出尽くしている、もしくはほとんど分析されつくされているので、爆発的に面白いものにはならない。なので「これを踏まえて」としてほしいなぁ。と思う。また、書かれていることを昇華できないとだめだと思う。



 そして、それに関連して「レーベルの傾向と対策」があるが……こんなものを乗せるくらいなら、レーベル紹介をもうちょっとまじめにやってほしかった、というのがちょっとその……この本で一番言いたいところだろうか。たしかにレーベルもわかるようになっているが……しかしライトノベルでのレーベルって、そのまま派閥になりえるくらいかなり差があったりするし。ここに力を入れるなら、そういしてしっかりやって欲しかった。ほかがいいだけに残念。てか、なんでこういう形にしたんだろう。

そのほか


 そして……今まであえて書きませんでしたが、そのほかには……ネットのライトノベル系の方々が多数書かれています! それは極楽トンボ氏、白翁氏、草三井氏、勝木弘喜氏、柳沢まるこ氏らによる対談や、いちせ氏、浅木原忍氏、らも注目の作家作品として出ております!
 というかこうして普段ネットで拝読させていただいたり、お世話になったりしている方々の話を本で拝見するというのも不思議な感覚でなかなかたのし。それぞれ個性が分かる感じ

 さらに、実売データからのランキングも。が、ここら辺は、とりあえずメディアミックスで他のジャンル、アニメやマンガなどのフィールドから一回買ってみた、と言う人のやつなどがたぶんに含まれている感じだが……だけどあらためて、そういう層がかなりライトノベルの購買を支えているという事実があるのだなぁと。そして、そういう人たちが、さらに読んでみたいと思ったときに、こういう本があるとたすかるだろうと思ったり。
 というか自分も「ガンダム」から入ったので、そう思うわけですが。というか当時自分もほしかったかもしれない。いいなぁ……。

 それから、ライトノベル読み解き辞典なるものも巻末に。なんというか……パターンなんかを解説しすぎている感じで、なんというか、ちょっと色々なものがあることを考慮してないあたりちょっとダメかもと思うものである。というか「百合」の対義語は「やおい」じゃなくて「薔薇」だろうが。などツッコミもあるので……あんまりこういうガイドブック的なものには載せて欲しくない内容も多数かなぁ。
 これからはいる人に妙に偏見がつくかもしれないので……ちょっとアレかも。だけどこういう風にまとまったものは無かったのでいいかもしれない。

まとめ

 と、いろいろ書いてきましたが、とりあえずこれ、非常にバランスのいい本だと思う。とりあえず興味をもってみる、知るにはいい本。なんというかな、本当にいいかんじ。結構コンセプトが「ファンブック」的と言う感じでありまして、なんかなぁ、みんな気楽に「この本よいんだぜ」と進めているっていう感じが良い感じ。そういう気楽かつなんというか熱い語りみたいな雰囲気が随所に会って、それほど濃すぎでもなくほどよいかんじ。

 もちろんいろいろと次回にむけてがんばってほしいところもあるけど、だけどかなりいい感じでありました。

評価は、なし。いや、評価が無いんじゃなくて、これは評価の対象ではない本であります。

 また、読丸さまの記事、解読「このライトノベルがすごい! 2005」が非常に興味深い。てか自分も参考にやってみよ。さらに、平和さまの記事も非常に興味深いです。てか、自分も簡潔に表現できるようにいろいろと精進したい……。


 これに関してはえっと……書いているのが自分にしてはかなり深夜なので(汗 後でたぶん手直しします。しかし……なんかまたしてもだらだらと長く…(汗