高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

ARIEL(20)

 ARIAL(20)
 著/笹本祐一 イラスト/鈴木雅久
 発行/朝日ソノラマ ソノラマ文庫
(ISBN:4257770112)(高森太郎書店では『注目の新刊』のコーナーに)

 1985年、自分が生まれた次の年からず〜〜〜っと続いてきたエリアル。ついに全52話、終了。最終巻です。
 私が知ったのはつい3年ほど前なのです……なんか、感無量。


 検疫という名目で、ニューヨークの国連ビルに閉じ込められたエリアル、岸田博士たちと、そして各国の要人たち。厳戒態勢、いや、戦時体制がとられている中で、検疫時間を使い、宇宙人に対してどのような製作を行うかを議論していた。しかし、一向に出ない結論はでず、軍事力を背景に宇宙人の技術を狙うアメリカに対し、いい加減切れた博士は、アメリカの特殊部隊に入れ替わり立ち代り襲われるなど楽しく(?)バカンスしていた美亜たちを呼び出し、そしてついにど派手に国連を脱出。エリアルを前面に立てて、アメリカに事実上の宣戦布告をした――。
 そして、エリアルは最後の出撃をする……。

 最後だけど、やっぱり岸田博士は博士だし、みゃあちゃんたちはみゃあちゃんたちですね〜。息をもつかせぬ展開。最後はやっぱり、みゃあちゃんたちらしいやり方で、それでもやっぱりどたばたで。そして、やっぱりさくっとしている。エリアルです。だから、最後だからって大きく変わるわけじゃないけれど。

 やっぱりよかった。だけど、ちょっとでも書くとネタバレになりそうで、
 以下ネタバレ含む


 最後、人々は選択をして……そして、やっぱり滅亡したりとか壊滅的状況にはならなかったです。ここらへんは、「タイムトラブラー」のエピソードでも語られていますし、書いちゃっても良いですよね。
 そして、最後はそれぞれの道へ。

 みゃあちゃんは、なんか今回、最後の最後、次期岸田って感じでした(笑 いや、それは言いすぎかもしれないけど、やっぱり姪*1 だわ、ってことで。あと、絢は、最後すごく成長した感じだった。で、やっぱり岸田博士はプロフェッサーでもあると同時に、元気な絢のおじいさんでもあったということかな。とか。

 思わず、彼女たちの未来に想いをはせてみたり。


 それから、巻末についている既刊案内なんですが……あれ?なんでARIEL18までで、19が乗って無いんだろ。
 もしかしてそれだけ時間がなかったのかなぁ。とか。(笑)

 評価は10中10。(シリーズ評価)もう、私の本棚に永久指定席です。

 ARIEL読本、というものを予定しているそうです。刊行時期は「ほど遠からず」。
 まぁ、待つのは慣れてますし、待ってます。できれば、イラスト集みたいなものもほしいな〜。と、ネットの偏狭で言ってみる。

 それから、みゃあちゃんを博士の孫と間違えたり(本当は姪)していたりしているし、完結記念、というkとおで、はじめから読み返そうかな〜とか思ったり。自分としては、あの、温泉旅館あたりのエピソードが好きです。

*1:孫ではなかったです。(汗 失礼しました。マジボケでした。指摘してくださったid:adramine様に感謝。