オンラインDVDレンタルを絞る。その比較。
自分はオンラインDVDレンタル、オンラインで発注するとDVDがメール便で届き、郵送で返却する、というアレを使っている。しかも3社使っている。レンタル屋が限られている田舎者としては、すさまじい品揃えのレンタル屋が利用できるという点で非常に助かるサービスである。
使っているのは以下の三社。
である。始めた当時はまだまだ発展途上で、たとえばディスカスにはOVA版R.O.Dがないとか、結構まだまだどこかにあって、どこかにないということがあった。
が、最近の新しいものはほぼ全社一律に入れている感があり、また、微妙に各社のスタンスがわかってきたので、ここらでいくつかメモをまとめたいと思う。
というわけで以下特徴メモ。
■ TSUTAYA Discas
特徴・利点は以下の通り。
- ユーザー数は業界一位。
- 洋画、邦画、アニメの国内タイトル数一位を自称。
- TSUTAYAと同じ系列企業である。(昔はレントラックという独立系だったが買収された)
- 発送センターが東西にある。(他社は返却センターは東西にあるところがあるが、発送センターを東西に持つのはDISCASだけ)
- スポットレンタル(月額でないサービス)の価格が枚数が多い場合他よりも安い(200円/枚)
- 店舗で連携したサービスが若干だがある。
- 携帯サイト有。
-
個人的な実感は以下の通り。
- 一般映画とかに強い?
- 変なCDが結構ある。
- 分類がツタヤ店舗と同じ分類方式を採用しているっぽい。
- 一つのDVDは一つの分類にしか所属していない等、他に比べてシステム的には古い感じ。
- しかし、店舗で採用されて分類されているため、分類方式は安定している。分りやすい。
- 検索機能が貧弱。タイトル・人物検索以外にはできんとかちょっといただけない。メーカやレーベル指定したり、AND,OR等詳細検索もなし。
- おススメ機能があるけど使えない。てか、自分の傾向でなぜかお勧め一位が「スターウォーズ」んな馬鹿な。
- システムがバッチ処理的になっているらしく、処理中には予約リスト操作や手動発送が不可能。
- これが深夜以外に、昼の正午前後、15時前後にあるもんだから、昼休みに予約ができないというのはかなり致命的。だけどこれで在庫を効率的に回してそうではある。
- 「ただいま混雑しております」などとページエラーが出る確率が高いような。
- 配送の袋は三社の中でいちばん丈夫。
そのほかの情報。
総評
個人的な印象だと、他のところが結構システム改善だとか特色を出して頑張っている中、ずいぶんTSUTAYAブランドでの殿様商売になっているなーという印象が若干。ただ、安定度は確かに高い。
■ ぽすれん
特徴・特色は以下の通り。
- 一般DVDタイトル数は国内1位。
- アダルトを入れるとDMMが圧倒的に多い。
- ついこの間LivedoorからGeoに売却された。そのため今はGeo系列。
- 発送は関東だが、返却センターは東西にある。
- IDはLivedoorIDを使用し、決済もLivedoorウォレットを利用している。
- Yahooと提携しYahooでも展開中。Yahooユーザ向けの枚数を絞ったプランも。
- 借り放題のコースで、有料ながら予約が可能。
- 他者は不能。
- 支払手段にクレジットカード以外がある。
- 携帯サイト有。
- ポイントシステム有。(ただし雀の涙)
- 他社にはある予約無料ながら枚数制限のあるプランの、月間枚数2倍、3倍のプランがない。
個人的な印象は以下の通り。
- アニメが結構強い印象がある。
- そもそも自分がぽすれん使うようになったのが、OVAのR.O.Dがある、当時唯一のオンラインDVDレンタルだったため。
- シリーズものに強い、シリーズをまとめて表示する機能がある。
- CDはちょっとジャンルに偏りがある気が。が、だいたいそろってる。
- ジャンル分けも結構詳細に分れている。大分類の中に小分類という形になっているのがよい。
- ジャンルの他に、タグが導入されている。
- コミュニティ等のユーザー同士の交流システムが充実している。
- 一般向けDVDのレビューがすごく充実。
- TrackBackや、Blogで紹介するためのツールが標準である。
- 思いつく限りの機能がてんこもりって感じである。
- 当日発送の締切が13時。自働発送を使わない場合はこの時間までに発送手続きをとる必要ある。が、Discasが15時なのに比べ早い。
- まぁ昼休みに手続きすればいいので実質変わらんが。
- 月額の枠外のレンタル料金は他社に比べて高い。
- 毎週半額レンタル可能なDVDが指定されるので、それを使うと安い。これ、Boxにもあるので、うまいことタイミングが合うとかなり安く借りれる。……まぁ超人気作が入ることはあり得ないけど。
- エラーは出ることは少ないけど、Livedoorのサーバのメンテナンスが多いせいで引っ張られることも。
- と言っても、深夜だったりするけど。
そのほかの情報。
- 発送は佐川メール便のみ。以前、一時クロネコメール便の到着時間が大幅に伸びた時から郵便は無料オプションで選択できたが、8月からなくなるそうです。
- 今まで通り離島等佐川メール便サービスエリア外は郵便になる模様。(たぶん佐川側が手続きするんだろう)サービスエリア外で郵便を選択する理由などないので、影響はあんまりないけど。
- DVDレンタルに関しては、推奨環境とかなさげ。
- IE6,7,Firefoxとかいくつか試してみたけど、表示乱れるとかはない。広いディスプレイで全画面表示でもそれなりに見える。
■ DMM
特徴・特色は以下の通り。
- DVD,CD,貸出保障作品No.1。
- ただし、DVDはアダルトがすごく多く、一般作ではぽすれんが優っている模様。
- もともとアダルトビデオの流通会社が発展した会社。DMMを名乗るが、実際には子会社が運営。今となっては唯一の独立系。
- 発送は一か所だが、北陸のため、三大都市圏には翌日に届く模様。
- 支払手段にクレジットカード以外がある。
- 携帯サイト有。
- 月額枚数限定サービスで、唯一繰り越しサービスがある。
- 貸出枚数を絞った安価なプラン有。
- 借り放題プランでも、自働発送のみ。
- 借り放題プランは、日曜日の発送がない。
- 一部レンタル枚数限定プランにおいて、一枚のレンタル金額が一番安い。
個人的な印象は以下の通り。
- やはり圧倒的にアダルトに強い。変なやつも結構ある。
- 扱うためのノウハウが多く、複数ジャンルに登録し、アダルトのジャンル分けはすごく細かい。
- DMMでしかレンタルをしていないセル専門メーカもあるそうで。
- ダウンロード販売、DVDレンタル、販売等々が基本1作品1ページでつながり、どのメディアからアクセスしてもすべてのメディアの同一作品のレビューが見れるとか、本来ダウンロード販売メーカだったことならでわの強みがある。
- CDは「あれがあるのに、なんでこれがないの?」的なところがある。どうもアーティスト別で一律レンタル開始とか、そういう増え方をしていないみたい。
- 基本的な使い勝手が良い。
- Ajax的なJavascriptでページを移らなくてもリストにDVDを追加可能。
- リスト表示でもJavascriptを利用して次々にジャケットを確認できる。
- セッションの維持時間が短い。ちょっと違うことしていて、続きで見ようとすると、ログアウトされていることがある。
- 一般作のジャンル分けが微妙。
- アダルトの気合いの入れ方からするとちょっと微妙。というかなぜこれがこのジャンル?という具合になる。
- ジャンルでだらだらブラウズするには向きません。
- ダウンロード販売がメインであるだけのことはあり、回線が太く混雑を感じることはない。
- ただしたまにサーバが落ちてることがある。
そのほかの情報。
- 発送は佐川メール便。他のところと一線し、発送用紙をひっくり返す特殊な返信用封筒を採用している。……割には、DVDの入った袋が、片面ビニールの不織布と三社の中でいちばんへぼい。
- DVDレンタルに関しては、推奨環境とかなさげ。
- IE6,7,Firefoxとかいくつか試してみたけど、表示乱れるとかはない。が、広いディスプレイだとリストの表示量が変更できないのでちょっと間延びする。
■ というわけで。どうするかというと
個人的にはDiscasをSプラン(年会費無料で、いざというとき個別に金を払うプラン)に変更し、実質休眠扱いにして、その代りぽすれんをダブルコースに変更することにした。
そしてDMMは現状維持とする。
理由は簡単。他の二社と比較すると、Discasは特徴に乏しいのである。また、Discasだけシステムがなんか古いのだ。てか、あんなに時間がかかる処理を、ちょうどたくさんの人がアクセスする昼休みにやるなどというのは意味がわからない。結構致命的である。また、画面も硬直していて、他の2社はワイド画面ならワイドなりに移るが、Discasは今時のこういったサービスの中で、幅固定にしたデザインを採用している。これに代表されるように、アクセス性があまりよくない。
では、DMMではなく、なぜぽすれんをダブルにすることにしたかというと、ぽすれんが一番バランスが取れていると思うからだ。
自分が普段借りるものは、最新ではなく古いものが多い。ということはどういうことかというと、予約システムなどをあまり使わないのだ。その点、他の二社が枚数制限がある優先予約プランをメインに据えているのに対し、ぽすれんはそもそものシステム的に手動発送がメインである感じがある。*1
また、いざとなれば一枚90と高額ではあるが、予約も可能なので、どうしても見たい場合は、まぁ地元のレンタル屋で新入荷料金を払ったと思えばそんなもんであるから、使えばいいのである。
そしてDMMを月額枚数制限有のプランで残す理由は、というと、DMMのみ、月額枚数のくりこしサービスをしていることが大きい。ぶっちゃけ、普段はぽすれんをメインに使い、借りにくかったりするものはDMMを使うというスタイルが一番バランスが取れている気がするのだ。
というわけで、自分の結論はこうなったわけである。
後は最後に自分なりの比較表を上げておく。
DISCAS | ぽすれん | DMM | |||||
レンタルのしやすさ | ○ | ○ | ○ | ||||
強いジャンル | 映画等実写一般作品 | アニメに強い気がする? | 何といってもアダルト | ||||
DVDタイトル数 | 81,362 | 99,949 | 111,411 | ||||
CDタイトル数 | 21,900 | 19,041 | 33,853 | ||||
枚数制限あり料金 | 1,974 | 1,953 | 1,963 | ||||
枚数制限なし料金 | 2,079 | 2,079 | 2,068 | ||||
発送地点 | 埼玉・大阪 | 千葉 | 石川県 | ||||
返送地点 | 埼玉・大阪 | 千葉・大阪 | 石川県 | ||||
特筆事項 | アウトレットDVD販売等有 | 別料金レンタルに 特定タイトルが半額の時がある |
枚数制限有りレンタル に繰り越し制度有り |
という感じで。
ちなみに、オンラインDVDレンタルで検索すると、山ほどアフェリエイトサイトが引っかかる。ザックザック大量である。何故かというと各社新規会員一人あたり1000円以上のアフェリエイトを設定しているから。一ヶ月一人でも加入すれば1000円以上のアフェリエイトというのは非常においしいからだとおもわれる。
そこで妙にDiscasとDMMの評価が高いのは、ぽすれん、GeoLandに比べてアフェリエイト率が高いからであったり。また、その中でもぽすれんの評価が一律で低いのは、ぽすれんのアフェリエイトはポイント制なので換金が出来ない点もあるのだろうなぁきっと。
ぶっちゃけ、各社ほとんど一律なのでレンタルのしやすさはほとんど変わりません。なので極端に差をつけていて、妙に手練れた作りの評価サイトは信用しない方がいいかと。いや、別に儲けるのがわるいといっているわけではなく、あんまりにも偏向的なものが多いので。後妙に情報が古かったり。
ちなみに自分はこれが3年目の決断だったり。と、ぐだぐだ書いてみる夜更け。まぁともかく。
*1:と、言いつつ、手動無制限のプランで大量にレンタルされると採算が厳しいのか、最近は枚数制限有の予約無料プランをえらく宣伝しているのが気になるが