高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

バーコードリーダーと私本管理で本の整理。

 仕事の量が激増する直前というか、そのころ……つまり10月の頭の三連休の際に、部屋の大改造を行ったのだが、結局結果として、まだ完了していないので……部屋の外の廊下には、タダプラ(多田プラスティック工業の子会社)製の文庫本・コミック本(A5)ケースが大量におかれている惨状なので、まだ改造結果についてはかけないのだが、その前に、仕事で超忙しいとき、ついにバーコードリーダーを会社から注文した。

 そして、EKAKIN氏が開発・公開くださっている書籍管理ソフトウエア、私本管理Plusと組み合わせて、書籍のデータベースの管理の推進を使用というわけである。

 私本管理Plusについては、詳しくはキーワードまたは開発者のはEKAKIN様のページをごらんいただくとして……というか、自分もこの日記でたびたび話題にさせていただいているのでアレですが、つまりは、書籍に特化したデータベースのソフトウエアなわけである。

 主な特徴としては、このソフトウエアだけでレジストリを使わないソフトウエアのみで動作し、他に依存するソフトがない(≒ネットワークドライブやUSBメモリ等に入れてデータの持ち運びができる)という点や、Amazonをはじめ、いくつかのインターネット上のサイトからISBNなどを元にデータを取得して、情報を一つずつ入力しなくてもよいほか、作者の方の努力というか気遣いというかセンスというかで、なかなかインターフェイスのあちこちにきめ細かい配慮がなされている(タブでの遷移の順番だとか、FEPIME)の日本語入力の制御だとか)のがよいのですが、それより今回話題にしたいのは、バーコードリーダ対応の一括大量入力が可能という点である。

 ばーっとバーコードリーダで入力しておいて、それをボタン一つで一括入力ができるわけである。

 今までも、私本管理Plusは使用させていただいていた。というか、Plusになる前、まだインターネット経由でデータの取得などができない時代でも、一つずつ手入力してデータをためて、使わせていただいていた。
 その後、ソフトウエアのほうは順調に改良を重ねられ、いろいろな機能がついてさらに便利になり、当然それによって順調にデータベース化は進み、重複の本の購入や、書店にて「あれ、これ何巻まで持ってたっけ?」などということを思っても、ぱっと携帯を取り出し自分のページにアクセスすれば、一発で検索して疑問を解決できるわけ……であるのだが。

 だが、自分の場合、ここのところ……というか下手すると一年以上、入力が滞ってしまっていた。

 理由はいくつかある。

  • 書籍の増加率が上昇中。リフレッシュに古本屋めぐりなどをすると平気でXX冊とか増える。
  • 本屋さんから帰ってきたら、もはや読むこと以外は考えていないので、簡単だとは言え、コンピュータを起動して、入力して、などとやれない。

要するに、自分がものぐさなだけでありますな(ぉ

 とかやっていたら、本がついに寝るところまで押し寄せてきて、一気に片付けようとしたところを契機として、今までずーっと購入しようかやめようかと考えていた、バーコードリーダーをついに買ったのでした。

 購入したのは、FKシステムの楽天市場点より、Z-3080というタイプのCCDバーコードスキャナーを購入した。ちょうど新機種切り替えのためか、セールを行っていたため、約5000円で運良く買えた。(ちなみに今は販売を終了し、Z-3010という機種に切り替わっている)
 ちなみにリンクはEKAKIN様のページからゆけるのでそちらから。 *1

 で、ファーストインプレッション。

 届いた者は、こういったインターネット通信販売では当たり前の、梱包能力重視で、それ以外(印刷による装飾だとか、包み紙だとか)は一切ないシンプルな梱包箱にて届く。
 で、あけてみたら意外とでかい。自分がコンビニでバイトしていた頃に使っていた者に比べて若干でかいような印象があるが、個人的にはこの大きさのほうが持ちやすくて使いやすい。これは、おそらく段ボールなどに印刷された幅広の大型バーコードにも対応できるよう、読み取り幅が結構広くできているということもあるだろう。(工場なんかだと、そういうバーコードの読みとりができることが非常に重要だったりする)
 そして形は結構手になじむ大きさで、この大きさならば取り落とすこともなさそうな安心な大きさである。

 内容品は、納品書と本体と、そして販売元のFKシステム製の小冊子型マニュアル。以上。というシンプルさだが、本当のところ、ほとんどこれ以外必要ない。
 使い方は至って簡単で、USBでPCにぷすっと刺すだけ。あとはふつうにキーボードと認識されて、終わりである。自分が買ったものの場合は「ピピピピーピ」というビープ音がなって、正常に起動したことを示します。
 で、後はふつうに読み取るだけ。すると、ふつうにキーボードに入力するように、読み取られたコードが入力されます。そして、その後にはデフォルトで自動的にEnterが入力される模様。以上。非常に簡単である。はっきり言ってこれだけだとマニュアルなどというものは不要と言い切ってしまってもいいくらい簡単である。

 じゃあなぜ、マニュアルがついているかというと、このバーコードリーダーという代物、実はかなり賢く、結構細かい部分までカスタマイズが可能だったりするのである。

 当たり前な部分からいけば、入力時の「ピッ」という音の大さなどから始まって、「JANコード」と「ISBN」の変換などというのも、その機能をOnにしてやればやってくれるのである。たとえばJANコードの9784257769170を、ISBNの4257769173という風に、バーコードリーダー自身が変換し入力してくれるのである。旧体型のISBNの場合はこの機能は非常にありがたい。JANコードは一見すると中にISBNが丸ごと入っているように見えるが、最後のチェックデジットだけは違うため、途中で何らかの変換処理を入れてやらないとだめだたりしたのだ。……もっとも、今はISBNが新13桁になってからJANコードと一致しているので、このコード変換は不要なのだけれど……。でも、他のバーコードの体型についてはよくわからないのでアレだが、他にも多種多様なバーコードを読み取れるようになっていて、それぞれいろいろな変換だの何だのという設定が可能なようになっている。

 そして、この付属マニュアルは、これらを設定するための特別なバーコードが、設定内容の簡単な説明とともに印刷されている者なのである。これに従って順番にバーコードを読み取っていけば、設定できてしまうという優れものである。といいつつ、ふつうにほんの管理に使うぶんには、読み取りのビープ音の音量設定ぐらいしか使わないのだけれど。
 そのほか、サンプルのバーコードなどがのっていて、結構しっかりしている。正直日本語マニュアル付属となっていたのだが、コピー機で印刷したペラ一枚程度で、さらにもう一段階翻訳が必要なんじゃないかというような日本語で書かれているような代物を想像していたのだが、小さくコンパクトで、ちゃんと印刷所で印刷されたしっかりしたものがついてきてかなりよかった。


 さて、そして使用感。

 使用感はとてもいい。いくらテンキー入力が早く立って、「ピッ」にはかなわない。これはすごい。何にも考えずにぴっぴっぴっぴとしていくだけで入力ができてしまうのである。

 また、私本管理Plusの場合は、二段あるバーコードの両方を読み取り、一行にして一括登録の部分に流し込んでやれば分類コードもそこから読み取ってくれるといった細かい機能もあり利用している。(一度WZ Editor上で大量に読んでおいて、マクロで簡単につなげた後私本管理の一括登録にコピーペーストして登録といった具合)

 また、インターネットのデータソースよりデータを読み取ってくる場合におこることなのだが、これはデータの質というかの問題なのだが、入力されるデータがまちまちだったりすることがある。また、自分のように初期の頃のデータを自分で手入力していたものがある場合だと、たとえば氏名と名前の間にスペースがあるなしといった程度でも、データの不整合が出てしまう。
 これに対しても私本管理は考えてくださっており、一括して置換および修正・入力が可能になっているのである。これはどういうことかというと、たとえば多くのデータベースではふりがなは入手できない。しかし、作家名などはそれを後で一括して入力して補完してやると言うことが可能なのである。
 また、それすらも難しければ、いっそカンマ区切りファイルに出力して、簡単なスクリプトでもかましてやるなどと言うことも簡単にできるデータ構造になっているので、このあたりも万全だったりする。


 というわけで、VAIO Uにバーコードリーダーをつなぎ(ちょっとケーブルが長くてじゃまなのだが)ぴっぴっぴとやりながら本を片付けつつ。こうしているとちょっとしたターミナルのような雰囲気である。ひたすらぴっぴっぴ。ある程度入力し終わった後の集計がたのしみなような恐ろしいような……。


 だが、実はまだ一番重大でやっかいな問題が残っている。

 それはつまり……まぁ、その、自分のやる気の問題と、後時間なのですが……。というか、まぁそれはアレなのですが……。

*1:楽天のページは商品の入れ替えが激しく、簡単にNotFoundになるので動的に更新してくれそうなところに誘導するというこそくな手である(ぉ