高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

Stowaway Bluetooth Keyboard のOEM品 DELL Bluetooth エグゼクティブ キーボード だけを使ってみる。

購入にいたった背景

 Type Uのキーボードの評判は、それこそType Uについて語る人が挨拶代わりに「悪い」というくらい評判はがわるかったし、自分はフルサイズキーボードじゃないとちょっとやる気がおきないと言う困った性分で、普通のB5サイズとかのモバイルPCでも正直タイピングする気にはあんまりならないという人間である。さらに自分の場合は自宅の母艦でRealfce愛用していたりとかして、長文を打つことが多く、キーボードの品質にはちょっとうるさかったりする。というより、悪いとやる気がしません。

 もっと言うと、自分は誤字脱字は多いが、タイピングだけは早いつもりで、ちょっと自信がある。ということはどういうことかというと、特定の環境にかなり依存していると言うことも意味していたりする。ので、慣れていない環境では結構いらいらしたりとか。特に携帯電話。個人的には指が太かったりしてどうにも苦手なのであります。

 そんなような背景があり、とりあえずポインティングデバイスに関してはタッチペンだし、自宅に安いUSBマウスがあまっているので、とりあえずそれを使って、モバイルするときに不便だったら別途考えよう、などと考えて、探したところ、Vaio type U UGN-UC50/VGN-UX90まとめ アクセサリ関連など、各所でこのStowaway Bluetooth Keyboardがよいよ、と言う話を聞いわけなのであります。


 さらに、上記サイトで、DELLが日本語版としてOEM提供を受けて販売しているという話を聞き、値段の安さもあり、それにターゲットを絞り……。

購入・入手方法

 が、現在のところ入手方法は、どうも日本販売に対して商社が絡んでいないらしく、それぞれの小売店が個別に輸入販売しているような状態で、在庫がほとんど無いという。さらに、二万円ぐらいが相場と言う感じの価格になっておりました。後は、個人輸入の形をとる販売会社とか。詳しくは、上でもリンクしましたが、Vaio Type Uまとめサイトさまよりリンクがありますのでそちらで。

 やっぱり輸入品というのは難しいものだな……と思っていたのだが、検索していく過程で、ちょっと気になる情報が。なんか製造元のThink Outside社の工場が火事になったとかいう話である。たしかに、なんでDELLOEM販売をやめたのか、とか考えるとこれが理由かなーとか。

 というわけで、入手は、正規ルートで販売している会社のページにて予約をして粘るか、オークションで入手するかということなるらしい。
 しかし……ただでさえ金がなく無理をしてType Uに手を出しているので、できるだけ出費を安く押さえたいし……さらに災害によって品薄だというと、打開される時期がいつになるかわからないので……オークションで入手しました。

 オークションサイトはYahoo! オークションで。キーボードなので、コンピュータカテゴリの周辺機器、キーボードと言う感じですが、実際にはここではなく、どうもYahoo!オークションではモバイル関係のツールはPDAカテゴリに集中しているようであります。ここで「blue」と入力して検索するとでてきました。

 そこでいくつかあるなか……その中、落札しようとして直前に「即決」となる「希望入札価格」で入札されてくやしい思いをしたりとか、終了間近になったら入札すればいいか、とか思って放置してあったらやっぱり「希望入札価格」で入札されてだめになったりとか……というか……


 なんかそういうのを見ているうちに、なんか自分が場違いなんじゃないかと言う気すらしてくる。
 いや、DELLのこのキーボード、日本語版ですが9500円なんですよ定価。新品でこの値段です。が、やっぱりVaio U特需と言うんだか、なんだかで相場がかなり挙がっていて、結構即決価格が設定されている場合でも二倍とかそれ以上とかの値段だったりするわけだが、それでもほいほいとみなさん即決で。なんかこれ、てめえのような貧乏人でぺーぺーの若造がType Uのようなものに手を出すんじゃねえよ、と言われているような気分になる。
 いや、そんなことは実際……まぁ、かなり無理をしているのでそういうこともあるだろうとはおもうが、それにしたってやっぱりモバイル環境を必要とする人というのは、忙しくて、それでも尚且つ情報の収集や連絡手段等を常にもってあるかなければならない人が多いんだろうなーなどと想像する。つまり、金持ちだらけだと。


 まぁ、そんなことはいいのだが、検索していたらちょうどタイミングよく出品してくださった方がいたので、自分はその方のところで落札する。入札希望価がその前に他の方が入札希望価格で落札していった価格よりも安く、尚且つこのキーボードがDELLの日本語版だったため、もうまたとないと思って出品後一時間半しかたっていなかったが入札希望価格で入札、即購入した。


 ……値段は聞かないでください(ぉ ただ、相場は1万円から二万円ぐらいだと思う。入札希望価格が設定されていない場合では、だいたい16,000円から18,000円ぐらいに落ち着くことが多いようで。


 その後、まだパソコンの前にいたらしい出品者の方が速攻でメールを送ってきてくださったので、すぐに指示通りの情報、配送方法などを折り返し、そのあと見積もりをもらって、どうせ平日に金融機関など行かないのだから、と、Yahoo!簡単決済を、高い手数料には目をつぶって利用し送金したのが落札から30分、出品されてから二時間なので、かなりスムーズに事が進み、翌日発送くださり、昨日つきました。

動作確認

 とどいたのは、DELL製の緩衝材およびダンボールに入っていて、全部揃っていてあんまり使われてなかったわけで、なかなか状態は良好なのでありますが、しかし、問題は、自宅にまだVaio Type Uがとどいていないこと……もっというと自宅にBluetoothのレシーバがなかったことである。

 相性問題はすでにあわせて使っており、それをネットで公開してくださっている方々がいるので、そこらへんは心配していなかったが、一応は者そのものの動作を確認しておきたかったわけである。そこで、ロジテックBluetoothレシーバ(おまけでBluetoothオーディオトランスミッタがついてくる(ぉ))DiALiVE LBT-AS100C1/U)ASIN:B000ANCDGG)を購入した。

 Logitec Bluetooth搭載HiFiオーディオトランスミッター USBアダプタモデル(DiALiVE) LBT-AS100C1/U これは本来はパソコンの音をオーディオに飛ばすなどの用途に使うものだが、自分はONKYOUSBオーディオプロセッサを有線ですでに配線を済まし使っているのでいらんのだが、将来的にType Uに使ってもいいし、なにかワゴンセールな安いアンプ内蔵スピーカーを拾ってきてくっつけて、離れたところで作業しながら使ってもいいし、Type U用のオーディオ出力デバイスとして使えばよろしいと言う感じでまぁいいかと。

 しかし、触ってみたらなかなかいい感じ。音がどれぐらいいか、というのはオーディオのことはよくわからん上に、ちょっと壊れかけのヘッドフォンにしかつながなかったためちょっとわからないが、製品自体の質感はなかなかいい感じ。商品の写真を見ていただくとわかると思うのだけれど、箱のほう、オーディオ側につけるレシーバーのほうはちゃんとアルミで表面に凹凸がつけられていて、外観もしっかり行き届いている感じでなかなか好印象。なんか足すデザインじゃなくてシンプルなデザインがなかなかいい感じであります。また以外に軽い。
 また、アンテナも固定じゃなくて、向きをかえられるようになっているので、いろいろな置き方ができそうです。

 本体にはアダプタがつく端子と、AV端子と言うかピンジャックが二つついていて、しかし感動したのはこのあたりめの仕様というより、付属品である。商品を考えた人は、たぶんちゃんと使う人のシーンを考えて作ってあるんだなーというのがよくわかるのである。

 付属品は。

  • ACアダプタ。結構ちいさめ。
  • オスピンジャック、メスピンジャックコード
  • オスピンジャック、オスミニピン(オーディオのマイク端子なんかにさす)
  • 押すピンジャック、メスミニピン(ヘッドフォンやアンプつきスピーカなどさす)

と、コードというか変換コードがしっかりついてきていることである。とりあえずこれだけあれば事足りるし、ミニピン変換ケーブルがあるので、ちょっと大きめなことに目をつぶれば、今使っているお気に入りのヘッドフォンを無線化できるとかいろいろできるわけであります。なかなかよさげ。


 と、脱線した。話を戻す。


 そして、これについているUSBのBluetoothアダプタ、LBT-UA100C1を使って、キーボードを接続してみる。

 まず、マニュアルどおりにインストール。まずはCD-ROMからBlueSoleilという、Bluetooth用のソフトウエア(スタック)をインストール。 CD-ROMをドライブにセットして、出てきたオートランのメニューの中から、インストールを選び、日本語で……つーか使用規約が英語なんですけど……インストールする。
 そして、再起動後、BlueSoleilが出すダイアログにしたがって、USBのBluetoothアダプタを接続、そして、キーボードのCtrl+Alt+左fnを押して……と。

 そして、認識されたので、左Fnキーを押しながら、表示されたPinコードをタイプ……するが、なぜか「デバイスがみつかりません」だの「接続に失敗しました」などといって接続ができない。ありゃ。
 念のため、Bluetoothレシーバーの受信機側のほうを認識させてみるが、こちらはあっさりうまく行く。音も正常になる。動作に問題は無い。

 あっちゃー。これはだめだ。つうかこれではBluetoothアダプタがだめなのか、キーボードがだめなのか区別がつかない。これはいかんなぁ……そーいえば、bluetoothってwindows XPに標準のプロトコル氏タックがあったよなぁ、と思って調べたら、やっぱりあるようで、HIDもサポートされているので、BlueSoleilをアンインストールして、そのままbluetoothアダプタをさして標準のスタックで認識させてみる。

 すると、あっさりできた。ありゃ。なんだこりゃ。 ふつーに打てるのである。とりあえずこれで動作を確認したところ、動作にはまったく問題がなかったので出品者の方に動作確認官僚と評価のを行った。


 なんでこれうまく動作しなかったのか、と思って調べたら、Bluetooth用のソフトウエアのBlueSoleilのバージョンがなんか妙に古いことに気づく。ありゃ。 そういえば新しいバージョンがどっかにあるんじゃないかと検索してみたら、BlueSoleilのページにありました。
 自分がインストールしたのは、Bluesoleil.comにあったバージョン2.1.3.0。とりあえずスタンダードをダウンロードしてインストールした。

 すると、今度は正常に動きました。さらに、そのほかにBlueSoleilのhelpもちゃんと日本語になっていたり使用規約も日本語になっていたりとかなりよくなっていました。

 以上のことから、どうやらbluetoothのスタック、BlueSoleilのバージョンが古いせいかも、などと思います。素いくなくともヘルプが日本語になるだけでも価値があると。

使ってみた感覚

 というわけで、使ってみた感覚などを。

 ものは見たとおり、パンタグラフ式のキーボード。使ってみた感覚だと、なんとなくストロークが(押し下げる量が)大きいような気がする。と言っても、自分が使ったことのあるパンタグラフ式のキーボードと言えば、コンパックのやつか、姉がつかっていたVaioぐらいだが、それらとくらべてずいぶんとストロークが深く、またクリック間もしっかりしていて、ここら辺の感覚がしっかりあると言うのは、タッチタイプとかで使う場合には非常にいい感じ。

 キーの配列はごくごく標準的なもので、特殊なキーが一部詰め込んである以外は、変な配列になっていたりしない。ただし、キーの列が4列しかないのは注意だ。ようするに一番上の数字キーがないのである。当然半角全角もない。(英字キーボードだし)これは、Fnキーを押しながら入力することになる。とはいえ、あんまりつかわないので……。
 気になるところを挙げると、そのおかげで伸ばしの記号「ー」の入力が端っこに追いやられてしまっている。また、バックスペースもホームポジションよりにあるので、消そうとして手が遠くにいってしまって空を押すようなことになるかもというところだろうか。だが、これはほとんど慣れの問題かもしれないが。

 広げた大きさは結構広め。A4ノートのキーボードに比べてもそれほど感覚的に違いは無いが、縦方向には、やっぱりちょっと狭くて、若干窮屈な感覚はする。そこがアレかなーという感じだが、今この文をBluetoothキーボードを使って入力しているが、早く慣れてきてスムーズに打てるようになってきたので、確かにこれは非常に良く考えられた配置だと思う。

 書いといてなんだが、すでになれた。スムーズに入力できるようになってきました。なので、かなり使いやすいキーボードだと思う。タッチタイプ(ブラインドタッチ)ですいすいである。ストレスは無い。

 こりゃー、たしかに欲しい人多いだろうなぁ。と言う感じだ。ファンは多いだろうなぁ。これは一度つかったら離れられません。自分もそういう感じである。やっぱり省スペースなので、ちょっと手が窮屈な感じはするけれど、それも慣れだろう。これはすばらしい。だって、折りたたむと文庫本よりちいさくなっちゃうんでありますよ? これならば、もって歩くときにも何の支障も無い。Type Uとほぼ同じ大きさになっちゃうと。

 個人的にはThinkoutsideが日本にもっとちゃんと進出してくれるか、リュウドが折りたたみキーボードをちゃんとしたHID対応で出してくれるほしいなどと願うのであります。と、しめる。

 さらに妄想を言うと、Sonyが純正でこういう優秀なBluetoothキーボードを作って出せばよいのである。もちろん開発の依頼は、SonyVaio製造拠点から意外と近いところにある……おそらく高速道路一本でつながるであろうリュウドが開発すれば(ぉ
 これから、Windows Vistaになると、UIの大幅な変更で、大きいディスプレイでも、小さいディスプレイでもGUIを現在より最適化できるようになる。そうなると、当然このクラスのジャンルはさらに充実するだろう。価格もこなれてきて、三台目に持つPCとして定着したジャンルになれば、なかなか有望なはずだ。
 さらに、携帯電話の高機能化はさらに進み、Bluetoothをさらに高度にサポートするようになるはずで、HIDもサポートされるだろう。そうなれば、共通プロトコルで各社の携帯電話に対応したものができるわけである。ここはぜひ、どこかのメーカーが造って欲しいと思うのでありまして。

 いや、完全に妄想だというのはわかっているんでありますが。だけど、こういうものがちゃんと売られるようになればすごいなーと。ワイヤレスUSBとかありますが、あれははっきり言って日本では電波法とかいろいろあってさらに時間がかかりそうだし、現在のBluetoothの用途からすれば明らかにオーバースペックだし。だから、Bluetoothはさらに進化してもいいと思うのだけれど。やっぱり次のWindows,Vistaが標準でどこまでのプロトコルに対応するかによるのだろうか。
 少なくとも、今Bluetoothで環境をそろえようとおもうと、かなり輸入品に頼らざるを得ないのは悲しいなーと。金ばかりかかるわけで……。

 さー、これで、さらに楽しみになってきた。はやくこいこいVaio Type U〜。