高森太郎の日記。

高森太郎の日記です。

一迅社『コミック百合姫 Vol1』

 百合姉妹の正当なる血を引く後継者、といったところの雑誌『コミック百合姫』 読了であります!

 参加作家および作品は以下のとおり。順序はページ順。

 あとはこまごまとしたコーナーが。そのほかピンアップで佐倉優氏、高河ゆん氏が参加。

 ストロベリーシェイク、くちびるにチェリーはいつものように良かった……。で、なんとこの両作品は誌面でコミック化されると予告されております! やっと……というか、これがあるとますますなんでマガジンマガジン百合姉妹を休刊にしたのかが不思議なのでありますが……。なにはともあれめでたい!
 森永みるく氏のコミックスは、原点に戻った感じであります。王道百合漫画といったところでありましょうか。
 さらにユリム童話は、今回は「白百合姫」え? 一瞬なんのこっちゃと思いますがこれ、白雪姫が元ネタの模様。つうか、絵の融合度が高い高い。うへ。なんというか白百合姫がいい感じ。 で、これのイラストを担当なさっている佐倉汐氏のピンナップが……赤頭巾。……えっと、狼お姉さまと(以下略
 また、自分は三浦しをん氏という方がどういう方か存じ上げないのですが(つうか百合姫買うこと自体自分があんまり知らない分野に踏み込んでいるので知らんことだらけですが)なかなかよい感じのエッセイが。
 そして、良かったな〜と思ったのは、晴れに舞う雪 日輪早夜氏でありますね。氏はこうかいて「ひまわりそうや」とよませるそうです。
 こうやってやるとなんというか切ない系のタイトルに見えますが、ものは中世世界観のお姫様と女性の騎士の話。最後まで騎士のほうがちょっとわけがわからないのがなんとも。
 あとは、森鳥明子氏のレポートエッセイ。つうかなんというかこういうのっていま世界的になっていると思っていたがそういうことになっているとは……。これによると「百合」は世界共通語になりつつあるそうで。うへ。

 あとは……First Kissでありますが……百合姉妹Vol5にのったのと同じorz。いや、確かに前後編なのでいきなり後編だというのはアレといのは判りますが……なんというかなぁ……。シリーズものもあるわけだし、できたら前項編一挙掲載とかにしてほしかったというか。

 総合して、前より雑誌っぽくなっているといえばそういう感じ。百合姉妹の一番最後は確かに迷走した感じがあって、逆袋とじなどというものをやったけれど、そういう……いってしまえば小手先の業のようなものではなく、どーんと勝負している感じでありますな。
 また、一迅社のほうがこういう雑誌の創り方のノウハウがあるのは間違いないと見ますね。百合姉妹に足りなかったのはノウハウだったのかも、とちょっと素人が雑感してみたり。それは背表紙をみるとちょっとなんとなく微妙な差なのではと。並べても違和感は無いのですが、微妙にあちこちかわっていて、その創り方の差が。

評価は10中8。

 また、4号連続で応募権をあつめるとプレゼント!みたいな企画も。……そこで一言。
 「出たらよろこんで買いますから出してくださいね」ということで。